快楽を呼ぶ悪魔 | ナノ

快楽を呼ぶ悪魔

02


「っ、ぅん、あ・・・」


紳の唇が、あたしの鎖骨に触れた。
鎖骨から首筋にかけて、ついばむようなキスをなんども落とされる。


「・・・ふ、ぅ、」


紳が、優しい。
どうしよう……。
幸せすぎて、頭がおかしくなりそうだ……。


「あずみ……」


紳の息が、首にかかる。


「紳、しんっ・・・」


あたしは、紳の髪に触れた。
銀色の髪。
カーテンの隙間から差し込める光があたって……。
キラキラ光ってる。


「ひゃぁ、う、ぁ」


着ていたパジャマのボタンをはずして、紳の掌が乳房に触れた。
そして、すでに立ち上がっていた乳頭を指でくにくにとつぶす。


「あ、ゃ・・・ふぁあ、」


左の乳頭に指を食い込ませたまま、紳の舌が開いている胸を舐めとった。
突起に軽く歯をあてて、前歯と唇で乳頭を挟みながら、舌でちろちろと先っぽを舐められる。


「ひゃうあっ、っあん、」


体が、ぴくんと跳ねた。


紳は空いている手で腹部に触れた。
冷たい感触が、お腹から足の付け根のほうにゆっくりと降りてくる。


「ンうっ、」


その冷たさに震えていると、紳の手があたしの頬に触れた。


「俺から、目を離すなよ。お前の表情も、声も、視線も・・・お前のすべては、俺のものだ」


す、すごいこと言うな……。
あたしはこくんと頷いた。


パジャマをひきはがして、紳の手が、あたしの足を割る。
そして、すでに潤っている秘部に触れた。


「・・・濡れてんな」

「言わな、いでっ・・・」


顔をそむけようとしたけど、頬を固定されていて動かない。


「目を離すなと言っただろう?」


紳はにっと笑って、秘部の上の赤く腫れたクリトリスに指をつけた。
そのまま、くりくりと指の腹で押される。


「っ、あぁっ・・・、はあっ」


目の端から、涙がこぼれる。
紳は頬を掴んでいた手でその涙をすくうと、さらに指の動きを速めた。
指ではじくように触られる。


「やう、ん、ふあぁあっ・・・やあぁあっ!」


擦るように撫でられていると、こらえきれなくなった快感が、全身にはじけようとしていた。


「やぁ、あぁあっ・・・も、イっちゃ、うっ」

「イってもいいぞ」

「ひう、や、っあああっ!ン――っ、・・・!!」


視界がはじけて、体の力が抜ける。
早々に、あたしは・・・イってしまった。



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