快楽を呼ぶ悪魔 | ナノ

快楽を呼ぶ悪魔

04


呆然としている間にも、行為は進んでいく。
ケントさんが、はだけたブラジャーを乱暴に腹部まで引き下げた。ぶるんと飛び出た胸を見て、ケントさんはにやりと笑う。


「ピンク乳首なんて、絶滅危惧種かと思ってたわー」


何がおもしろいのか、にやにやしながら言うと、ケントさんはあたしの胸をガシッと掴んだ。


「い、いやぁっ!! い、いた、っ……」


わたしの言葉なんて聞こえていないんだろう。がしゃがしゃと強く揉まれて、胸に痛みが走った。
いやだ・・・怖い!
早く逃げなきゃ・・・逃げなきゃっ!


「やめて・・・っ! いや、あぁっ!」


ケントさんの手から逃れたくて、わたしは身をよじって必死に暴れた。けれど、ケントさんは煩わしそうにあたしを見ると、カズヤさんに声をかける。


「おい、カズヤ。しばっとこーぜ」

「だな」


カズヤさんが、お兄ちゃんを縛ったビニールひもを手にとった。まさか・・・なんて思って呆気にとられているうちに、両腕をぐるぐるとしばりあげられる。手首にくいこむロープが、ふたりの容赦のなさを物語っているような気がした。
どんどん悪い状況になっていく・・・。いまさらになって、目からボロボロと涙がこぼれた。


「ふっ、い・・・たいよ、うっ……」


もう、わけがわからないっ。なんでこんなことになってるの?


「泣いちゃったー」


何をしたって、笑われてしまうだけだ。
ケントさんは笑いながら胸をさらに強く揉みあげる。悲しさとか、痛みとか・・・いろんなものが混ざって、涙が止まらない。


「っ、ぅあ・・・い、たあっ、ひぅっ……」


逃げたいのに、大の男2人に押さえ込まれたらどうすることもできない。
手首は縛られていて、まったく動かない。

この状況を脱するには、ふたりが正気に戻ってくれることを祈るしかない。いやいやと首を振りながら、ふたりに苦しさを訴えることしか出来ないんだ。
……弱いとは、思う。でも、どうすればいいのか、わかんないよっ!


「俺、下行くわー」


ただただ泣きながら苦痛を訴えることしかできないあたしを見て、カズヤさんはにやりと笑った。それから、変なことを言って……し、下?
何をされるかわからないけど・・・これ以上、からだ触られたくないっ!


「いや、いやだっ・・・! やだっ!!」


あたしの制止の言葉なんてものともせず、カズヤさんは着替えるのが面倒で、そのまま着ていた制服のスカートの中に手を突っ込んだ。そして、下着の上から・・・あろうことか、あたしの秘部に触れた。


「ひゃ、あっ!?」

「おいケント、全然濡れてねーよ」

「あー、まじで? しょーがねーな。ちょっと本腰入れてやるか……」


ため息をついたケントさんが、あたしの胸の突起・・・乳首に、触れた。指できゅっと引っ張りあげられ、そのままこりこりと刺激される。


「な、なにっ・・・? や、あぁ!」

「ははっ、乳首勃ってきたけど?」


にやりと笑いながら、ケントさんは空いている方の乳首を口にくわえた。


「やだっ・・・嫌、なんっ・・・ふぁ、」


乳首の根元に軽く噛み付かれて、乳首を舌先でチロチロと舐められる。


「ひ、ひぅっ・・・あ、やあっ・・・ん、なにっ、これ・・・ひ、あぁん」


怖い・・・怖いのに!!
自分の口から聞いたこともない声が出ていることに気づいて、慌てて口をつぐんだ。
乱暴されているのに、痛みだけじゃない、ピリッとした変な感覚があたしを襲う。
触られているところが、変な感じで……。こらえようと思っても、高い声が口から出てしまう。


「ん、んぅっ・・・は、ぁ」

「お、濡れてきた・・・」


それでも、必死に声を我慢していると、足元の方でカズヤさんが何かを呟くのが聞こえた。
・・・濡れ、……?

疑問に思いながら下に視線をやると、カズヤさんはあたしの下着に手をかけて、にやりと笑った。


「きゃあぁっ!!!」


カズヤさんの手によって、下着が引き剥がされた。
急にあらわになった、下半身。何が起きているのかまったく分からないけど、あたしは驚いて、反射的に足を閉じようとした。
でも、それより先に、カズヤさんがあたしの足の間に体をねじこむ。


「あらら、かわいらしい色しちゃって」

「あずみちゃん、どう考えても処女だろ?」


カズヤさんとケントさんが、顔を見合せて笑う。


「じゃあ、俺らがはじめてってことか・・・。いっただっきまーす」


そう言って……あろうことか、カズヤさんはあたしの秘部に顔を近づけた。
な、なにして・・・。そ、そこ、顔近づけるようなところじゃないよ!
呆然として、声も出ない。


「ひぅっ!?」


身動きもとれずに固まっていると、カズヤさんがあたしの秘部に舌をつけた。
にゅるり、という感触と共に、中心から、上のほうに向かってべろり、と舌が移動する。
ぞくっという妙な感覚に、からだがびくびくと震えた。


「な、に? や、やあっ、・・・ふ、ぁあ、あっ!」


カズヤさんの舌が、あたしのナカをぐちゅぐちゅと犯す。出入りを繰り返す舌。それから、膣の少し上をぐりぐりと指で押しつぶされる。そこを擦り上げられるたびに、背中がびくんと跳ねた。


「ひゃ、あっ・・・あ、あっあんっ、あっ」


頭がぼーっとして、思考がすべて止まってしまう。
なんなの、これ・・・っ!


乳首をケントさんに、秘部をカズヤさんに責められて……。
あたしは、状況がつかめず、ただ泣きながら声をあげることしかできなかった。



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