プロポーズの練習をする
「なあ、幸村。あんただったらどうやってプロポーズする?」
「何を薮から棒に」
「別になんとなくだがよ」
「そういう政宗殿はどうするのだ」
「Well,そうだな。給料3ヶ月分の指輪を携えていくぜ」
「ロマンチックだねえ。それって3高とかいってた時の話?」
「うるせーな。out of date(時代遅れ)とでもいいてえのか」
「べっつにー」
「そういう佐助はどうするのだ」
「俺様?"毎朝俺がみそ汁つくってあげるから"って言う」
「逆プロポーズ未遂だな!紛らわしい」
「じゃあ某は風雅に和歌にしよう」
「古い!政宗以上に古いよ旦那!インパクト十分だけど多分伝わりにくい」
「というか、じゃあってなんだ」
「今決めたのだ」
「今決めてそれかよ。考え直せ」
「某は、某の選んだ道の可能性を信じている」
「めんどくさいよ旦那」
「佐助のいう通りだぜ。それに俺達は、ここで手こずるわけにはいかねえしな。」
「…どういうことだ」
「焦るな。今から説明してやる。夫婦の明暗を分ける、大事な話だ」
「大事な…?」
「俺達は、愛しのhoneyとこれから先の未来をtogetherすべく、各々個性的なプロポーズをするだろ?」
「ああ」
「相手は気心が知れてるから、成功する可能性が高い。」
「まあね」
「だが俺達には最後にして最大の難関が残っている!」
「そ、それは一体…」
「相手の"お父さん"だ」
「!!…確かに」
「ここをどう切り抜けるかで 今後の夫婦生活が左右されるといっても過言ではない」
「なんてこった。死活問題じゃないか…!」
「その通り!そこで今日の帰宅部の活動は、ラスボス(お父さん)攻略大作戦とする!」
「「おおぉ!」」
「…なんだよお前ら、そんなこと心配してたのか」
「あ、元親だ。やっほー。」
「やっほー。つか、そんなの考えるまでもないだろ」
「何だよ。魔法の呪文でも持ってんのか?」
「ちげーよ。お前らにはまだ最初にして最大の難関が残ってんだろって話だ。」
「何だよそれ。言ってみろよ。」
「"愛しのhoney"とやらを見つけること、だ」
「「「……あ、」」」
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作戦練り直し@放課後の暇人
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