恋のあじ


最初は本当にキライだった。
何を考えてるか分からないし、嫌味な最低なヤツだった。
でもそれは全て…

  恋のあじ



「不動?」
風丸の部屋の前でノックしようか悩んでいる所の不動を見つけた。
風丸の呼びかけに気が付いた不動は風丸を見るなり足早にその場から立ち去ろうとした。
が、風丸に手をつかまれ去ることができなかった。
「なんだよ、逃げるなよ。」
悲しげにそういうと、目を伏せ2人に沈黙が流れる。
「不動?用事があったんじゃないのか?」
「な、にも…ねぇよ…」
「何も無いわけ…不動。話をしないか?久しぶりに、2人で。」
そういうと、目を合わせず静かにコクリとうなずいた。

風丸の部屋に入り机を挟んで座った。
「ココアで良いか?」
俯いたままうなずく。
「はい。」「…あ、りがと。」
風丸が一口飲むと、それを見て不動も一口飲む。
「不動、2人で話をするのは久しぶりだな。」
「…そうだな。」
「…」「…」
2人の間に再び沈黙が訪れる。

「そういえば」「不動は」
「…なんだよ?」
「不動こそ?」
「お前が先に言え。」
「じゃあ。不動は好きなやつとか居ないのか?」
「…はぁ!?///」
好きだ。風丸の事。
そんな事言う勇気、俺には無い。言ってしまったらまた一人になってしまう。
それは、いやだ。…あのときの様に。
「居ないのか?」
「居ないこともねぇけど…」
「誰だ?音無とか?」
「ちげぇよ!…言わないけどな。」
「教えろよー?」
「お、お前はどうなんだよ…」
「お、れか?俺は…不動、お前が好きだよ。」
「は?…お前なに言っt「本当だよ!お前が好きなんだよ。男を好きになるなんて思わなかった…でも、好きだよ。」
「…れも、だよ。」
「?」
「お、俺もお前の事好きなんだよ、ずっと前から好きだったんだよ…!」
机に手を突き、前に乗り出して言うと静かに風丸も静かに身を乗り出して不動の唇に自分のそれを重ねる。
「同じ、気持ちだったんだな。」
優しげにそう笑いかける。
「…もう、一人にするなよ。」
「あぁ、だから、不動も俺から離れるなよ。」
机越しに抱き合う。彼らのファーストキスはココアの味がしたそうだ。


*****
おまけ
風「不動って、俺の名前あんまり呼んでくれないよな?」
不「…なんだよ、呼んでほしいのかよ?」
風「あぁ、呼んでくれよ。」
不「…しかたねーな!い、い…いち…///」
風「?」
不「…いちろうた!///」
風「良くできました♪ あ、でも別に苗字でよかったんだけどな!」
不「…!も、もうお前の名前なんかよばねぇ!」






あとがき
もう、1日も過ぎちまったよ\(^o^)/
とりあえず、あれだ!風不の日おめでとぉおおぉぉぉおおお!!!←
ツンデレ不動産とイケメン風丸さんのイチャイチャしてる所大好きだよ☆!
もう、幸せになればいいよ!リア充爆発しr((違←
ここまで読んでくださってありがとうございました!



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