空から突然。
ある日、お昼寝をしていると、空から声が聞こえた。
声と言っても叫び声じゃなく、悲鳴のような声。
『……………? ……あ、』
寝ぼけ眼を利き手でこすりながら空を見ると、なんと少女が空から降ってきました。
『……ぐぉおぉぉっ、』
しかも、私の上に降ってきたみたいで、私はどうやら少女の下敷きになった。
空から降ってきた少女はと言うと、目をまわして眠っている。
どうすることもできないので、取り敢えず空から降ってきた少女をおんぶした。
『…はぁ。………取り敢えず、伊作のところにでも持って行くか。きっとなんとかしてくれるだろう』
ハッキリ言おう。
……めんどくさいものを拾ってしまった。
***
『伊作、ちょっといい?』
「ん? あれ、名前が保健室に来るのは珍しいね。なにかあったのかい?
……って、その変わった服装した女の子はどうしたの??」
『あ、あぁ。先程、昼寝をしていたら空から突然降ってきたみたいで、打ち所が悪かったのか目をまわして眠っているから、ここに持ってきた』
「じゃあ、ここの布団において」
伊作の指示に従い、少女を布団に置いた。
『じゃあ、私は学園長のところに行ってさっきの出来事を報告しに行くから、後は宜しくね』
そう言い残して立ち去ろうとしたら、
「待って」
後ろから私の腕を掴んだ伊作。
『…、その掴んでいる手を離して。学園長のところに行けないじゃない』
「…その、相手は女性だし、///…流石に女性の裸を見るのは、ちょっと…」
と顔を真っ赤にして言った。
はぁ……、
知らないうちに、溜め息を吐いてしまう。
『……急いで処置して。こっちは急いでるから』
「う、うん!!」
あれから、伊作と2人で少女の手当てをした。
……かなり時間を無駄にした。
さあ、急いで報告に行こう。
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