「じゃあ、俺の上で四つん這いになって。」



ひとしきり服を脱ぎ、下着とシャツだけを羽織った状態になったところで声を掛けられる。



頭は逆ね、と指示された。



言われるがまま横たわる臨也の身体を跨ぐと、きっちりと穿きこなされたボクサーパンツを引っ張られる。





「ちょっ」



「俺が買った下着穿いてくれてるんだね」





満足気に静雄の下半身を撫でる臨也。

お尻を彼の顔に向けていると再認識すると静雄の頭が熱くなった。





「こんな格好、なんか…はずか、しい」



「くっきり形が浮き出ててイイ感じ。今度はTバックにしようか」



「なに言って…！大体てめぇ服着っぱなしじゃねぇか！」





パチンっ





「あっ！」





臨也は指で静雄のパンツのゴムを引っ張り、片方の袋を零させた。





「俺のに集中して」



「…ッ」





誘うように言われ、前を向きなおすと、ジッパーを下ろしたズボンの間から、硬く反り返っている臨也自身が目に入る。

後ろで見られていることが気になりつつも、目の前にある褒美を我慢できるほど賢くはない。

本能のまま、口に含みだした。



じゅく…じゅるっ



「んふぅ…うう」



後方では臨也の手の感触で下着を下ろされているのが判る。

指で袋を揉みしだかれ、竿をいやらしく撫で回された。



「いっ…ざや！」

「ん？俺の手つきいやらしかった？」

「ば…か！…も、くるし…」



涙を浮かべて訴えかけると、臨也のきょとんとした表情が見て取れた。



「横に倒れて、そう、そのまま」



察したのか、目を細めて強かに命令される。

言われるがまま身体の側面をベッドに伏せると、臨也自身の下肢を愛撫しやすくなった。
臨也は静雄の下着を完全に脱がすと、大きく波打つそれを直に手に取り、静雄のソレに口付けした。





そして、





はむっ



「！んっ」

「…」



一度口に入れてからその質量に対し、何かを思ったのか直ぐに離した。

悔しそうに手でしごき上げる。



「シズちゃんの、相変わらずでっかい…」



顎痛い、と小さく文句を言う臨也。

だが、手の動きで反論を忘れる。



「あっ、あっ」

「女はこんなの入れられたらたまんないんだろうけど」

「いざっ、や」



手の中で弄ぶと、直ぐに腰が浮いてくる静雄を臨也は苦笑う。



「俺とこうなった以上、もう叶わないね」

「！！……いら、ね、し！死ね…！！」

「わぉ！久しぶりに聞いたよ、その台詞」



ぎゅ



「はあああっう」



きつく握りこむと静雄の上半身が浮いた。



「本当…浮気したら許さないからね」

「…しねー、よ！死ね！ほんとに、し、ね…！！」



ぎゅう



「死んでいいの？」

「んんっ、うー！」



冷たい表情をして手に力を入れられるとあっという間に果ててしまった。

やり切れない気持ちが残る。





「はぁ…はぁ…てめぇ…トムさんに、嫉妬…して、やがんのか…？」



息を整えつつ、上半身を起こして臨也の方を見やると、真剣な顔とぶつかった。



「だったら何？俺が完璧な人間だとでも思った？」



素直に毒づく臨也を可愛いと思った。




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