小説 | ナノ
僕が思う幸不幸




いつもね、思うんだ。


「八って不幸だよねって」
「え」
「だってさー」


アニメじゃ出番ないし、
久しぶりに出たと思ったら緊張のあまり棒読みだし、
なにかと残念だし…


「雷蔵…それくらいにしてやれよ…」
「え?なんで」



三郎がフォローに回るも、竹谷のヒットポイントは最早0。


「まぁ…一番かわいそうなのは、変態に好かれちゃったとこだよね」
「「違いない」」
「なんでさ。世界一幸せでしょ」



まぁ…
他人はどうでもいいのだけど。


最後に雷蔵が発した言葉に、誰も意見しなかった。


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