小説 | ナノ
捕まえといてくださいね(蔵謙+光)



「謙也さん、」
「どしたん、財前」
「嬉しそうですね」
「え?なんでなん」

なんでなん、って…めっちゃ幸せオーラ出とるやんか…

「…部長が今日も楽しみにしときや、て言うてましたよ」
「え!?白石そんなん言うてたんか!?俺は明日は無理とか言うたのにぃ!!」
「…」

かま掛けたら大当たりっちゅー訳ですか。なんやこの人ら…気持ち悪ぅ…とても年上とは思えませんわ。

「…謙也さんて、」
「ん、」
「ほんまにアホですね」
「な!なんやて!?お前最近生意気やぞ!」
「はっ、俺が生意気なんは最初からですわ」
「はぁ!?」

せいぜい捕まえといてくださいよ、部長。
このかわいい人を。










***

蔵謙がかわいくて仕方ない。


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