小説 | ナノ
そういう問題じゃないだろ(5い竹)


若干?R15?ぬるいギャグです











ある日、い組の部屋で兵助を待っていた時のこと。


「八左に聞きたいことがあるんだけど」

いつもの何気ない会話。
のはずだった。


「なんだよ、勘右」
「兵助って、うまい?」
「は?」
「だから、床上手か、って聞いてんだよ」
「な…なななっ!」


まさかそんなことを聞かれるなんて思ってもみなかった俺は、あからさまに動揺してしまった。しかも勘右からそんな話題が出るなんて…てか勘右も俺と同じで童貞だと思ってたのに…まさか…
そんな考えが頭をぐるぐる巡った。


「お…まえ…っなんてことを…!」
「ははは、八左かわい〜。その様子じゃ、やっぱり八左が下なんだ」
「!」


はめられた…やっぱり勘右は兵助と同じい組なだけあって賢い。


「うーん…じゃあ…ヤろ!」
「…っはぁ!?」
「なっ!ヤろうヤろうっ」


…っ、意味…わっかんねぇ!
なんだ?言ってること無茶苦茶じゃないか!
い組の奴ってみんなこんなのなのか…?なんなんだもう…
言ってることは最低なのに無駄な爽やかさはなんなんだろう。俺は当然の返答をした。


「いや、無理…―」


その瞬間、俺の唇にしっとりと湿ったものが押し当てられた。
目を開けると目の前に閉じられた勘右の双眸があって…ぱちっと勘右がくりくりした大きな目を開けると、なんだかドキマギした。
だってその瞳に、有り得ないほど動揺した俺が映り込んでいたんだから。もう…恥ずかしくてたまらない。


「八左ってさ…兵助の前でもそんな反応なの?」
「はぁ?どういう意味…」


瞬間、天井が遠くなった。
情けないことに、俺は押し倒されたらしい。


「勘右…ちょっ…」
「兵助が手放さないわけだ」
「…はい?あの…冗談はやめようぜ、勘右」
「やだ。八左こそ、さっきのキス、気持ちよかったくせに」
「…んん…っ!…はっ」


ねっとりと舌を絡ませられれば、もう感覚は狂ってきて…誰かのせいで快楽に耐性にめっぽう弱くなった俺の身体は、すぐはしたない声を漏らした。


「ははっ八左の声、もっと聞きたい」


そう言いながら、勘右の細長い手は胸を弄る。


「や…っ、はっ…やめ…ろって…ぇ…ッあ!」
「それじゃ煽ってるって」
「やぁ…ッ…勘右…って…えす…だったの…かよ…ッ」
「ん〜こうやっていじられて感じてるドMな八左には言われたくないなぁ」
「あ…っぁ、…し…ねよっ!」


悔しくて…でも反応して感じる自分が情けなくて…涙が目尻に滲んだ。それを勘右は優しく舌で舐めとった。

「ごめん…八左があんまり可愛いから…虐めちゃった」
「…はっ…かわいいとか…言われても…嬉しくな…ぁっ!」


胸の突起を爪で引っかかれると、痛みが快楽に変わってまた濡れた声を漏らした。自分が出したとは思えない声にどうしようもなく恥ずかしくなる。


「も…そこばっかり…じゃん…かぁ…、は…っ」
「そろそろ俺も、限界なんだよね」
「あっ…ヤるなら…早く…ヤれ…よぉ…っ」
「はいはい」


そうやって勘右が下帯を解こうとした瞬間…―




「何やってんの」
「「あ」」



二人は忘れていたのだ。
ここの主は二人いる、ということを…
扉に立つ人物を見て、俺は血の気が引いた。


「勘ちゃん…はっちゃんと何やってんの」
「…兵助…これはな…」
「見て分かんない?兵助ったら無粋にも程があるよ〜今から八左と「わー〜〜!!!!!」

こいつはほんとに何を言ってるんだよ!空気を読めよ空気を!

「そういう問題じゃないだろ」
「そうそう、勘右は何を「何で俺も交ぜないの!?勘ちゃんもはっちゃんも酷くない!?」


…は?


「いやいや…兵助…お前」
「え、じゃあ兵助も混ざる?」
「ちょ…」
「うん!まだいれてないんでしょ」
「待って…」
「そうだけど…俺が先だぞ」
「あの…」
「はぁ!?はっちゃんは俺のだから俺からだろ!」

…………こいつら…

「いい加減にしろー!!!!」


俺は心底い組の恐ろしさを知ったのだった。

あいつらほんといい加減にしろ…!




***

5い竹でエロにしようと思ったけど…兵助が出たらギャグにしかならなかった^^なぜだ
裏で続き書けたらいいなぁ〜


- 5 -


[] | []