目隠しの国の風呂編とやら
食事は前よりも上質なものを取らせているし、体を拭くための桶や布も渡している。もちろんそれで満足できるとは思っていない。騎士なのだから汗に濡れたまま待機することもあったはずだが、やはり根っこは貴族だ。風呂に入りたいかと尋ねるとユリウスは少し迷ったあとに頷いた。

「だが、そのためにはまた、君の性器を舐めなくてはいけないのだろう」
「え?別に。でもそこまで言うなら舐めて貰おうかな。そうしよう。舐めたら風呂を許可ってことで」
「……………性格が悪いと言われたことは?」
「いっぱいある」

部下にも言われているし、スバル自身自分が真っ当な性格をした人間だとは思っていない。へらへらと笑うとユリウスが額を抑えて俯いた。

「自分で墓穴掘っちゃう愚かなあんたに提案をしてあげよう」
「……なんだ?」
「これからも俺を一回射精させられたら叶えられる範囲で望みを聞いてやるよ。どう?なんも喋ってくれないから本当は駄目なんだけどさ……ま、対価ってことにすればなんとか……それにお互い意地張っててもしょうがないし、捕虜にも息抜きは必要だ」

別に心を病ませたいわけではない。だから例えば、趣味を満たせるようなものを渡すこと。食事内容に注文をつけること。人間としての生活を送るために、服を着ることでもいい。スバルが叶えられそうな範囲ならばなんでも。

「嘘ではないだろうな」
「お前に一度でも嘘ついたことある?ないだろ。本当だよ……とりあえず今回は風呂かな。城の大浴場を開放しよう」
「!」

ぴこ、と頭部に生えていないはずの獣の耳が見えたような気がした。風呂に入れることがそんなに嬉しいのか、目に見えてそわそわとし始めたユリウスを可愛いな、と思う。犬みたいで。犬は好きだ。なんたって人間の言葉を喋らないから拷問しなくていい。

しかしこいつはさながらバター犬、なんて失礼なことを思いながら性器を取り出す。まだ勃起してもいないのに親の敵を見るような目で睨まれてちょっと怖かった。

「今回は臭くないんで、……あとちゃんと洗ってもあるんで……そういうこと言わないでね。地味に傷つくから」

今日はその話をするためだけにユリウスを監禁している部屋に来た。別に最初から咥えさせようと思っていたわけではないのだが、清潔にしていてよかったと心の中で安堵の息をつく。

その言葉に、スバルのペニスを舐めようと股関に顔を近づけたユリウスがおもむろにくんくんと鼻を鳴らしてしかめっ面をした。

「……臭いものは臭い」
「えーっ!酷いなぁ」
「男の匂いがする。私は嫌いだ」
「男の…て……男だからどうしようもないんですが……女の子にはなれないし……てか鼻いいね」

わざと3日ほど洗わずに舐めさせたらどうなるのかちょっと気になった。スバルがそんな不穏なことを考えているとは思ってもいないのだろう。ユリウスが陰茎を手に取って、それが萎えたままなことを面倒臭く思ったのか手淫を始めようとしたので止めた。

「いや、全部口でやってくれる?」
「何故」
「俺は舐めろって言った」
「………わかった。ただ、前回のような行為は御免被りたい」
「え?前回?俺なんかしたっけか…」

特に心当たりがない。首を捻って唸ると、諦めたかのようにぼそりと理由を呟かれる。

「喉奥はやめて欲しい。違和感が残る上に、窒息するかと思ったからね」
「あー……了解。気をつけるわ」



舌の上に射精してベロ出させるやつやってくれー
飲んでって言う

そのあと大浴場につれていくやつ
スバルも監視兼説明役として最初入る
途中から出ていく
マッサージしてあげてもいいですね。純粋に
スバル苦笑

脱衣所的な所でスバルが読んでた本を羨ましそうにチラッてみる


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bkm
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