※※第340話:Make Love(&Sex aid).47








 ナナは息を荒らげ、イけないループに嵌まり込んでいた。

 「そろそろイかせてやるか、早いうちから意識が飛んでも困るしな…」
 そのとき、何とも甘い言葉。
 肌に吹き掛けて、薔はなめらかに玩具を抜いた。

 「んああ…っ、」
 玩具を抜かれる瞬間は膣が狭くなって、えもいわれぬ感覚にナナは身を捩る。
 しかも彼は夜を有効活用して、長いお仕置きを与えてくださるようだ。

 「脚は開いてろよ、」
 身を捩った拍子に閉じそうになった脚を強引に開かせると、薔は彼女の中へ一突きで挿入した。

 ズプッッ――――――…!





 「ひあああ…っっ!」
 ずっとイかせてもらえずにいたところに来てのいきなりの絶頂に、ナナは危うく意識が飛びかける。
 「縛ったまま激しくすんのって……燃えるんだよな、」
 大胆不敵に微笑み、薔は過激に腰を振った。
 最奥に何度も突き当てて、攻め立てて、気持ちよくさせる。

 「あっ、あああああんっっ!」
 立て続けにナナは絶頂となり、逃れられないオーガズムの波を感じた。
 深く強く迫り来るそれは、彼と繋がっていなければ味わえない極上の悦びだ。
 しかも彼女は繋がっていない状態で、一度もイかされていなかった、罠に落ちたきり戻って来られない場所にいる。

 「あっあっあっあっ…っ、い…っ、気持ちい…っ!いい…っ!」
 ナナは嬌声に乗せて、ばか正直な言葉を上げる。
 「……ん、素直だな……」
 優しくくちづけた薔はますます、ピストンを激しくした。

 「お仕置き中じゃなかったら最高の言葉だよ、ナナ……」
 彼は激しさでたしなめていた、今はお仕置き中で、そんなふうに悦んではいけないのだと。
 「あああ――――――…っ!」
 ごめんなさいを言う間もなく、ナナは絶頂を得る。

 細やかな潮吹きが起こって、シーツを鮮やかに濡らした。
 拘束具の鎖が音を立てる、縛られている狂喜も彼女へと打ち付けられる。

 彼は彼女を弄びながら我慢をしていたのがよくよくわかった、どんどん猛々しくなり、子宮口をガンガンと突き上げられた。

 「あうっあっはっああっ…っ、」
 ナナは潤んだ瞳で、彼をふと見上げる。
 「ここで何もせがむなよ?命取りだぞ?」
 あたまをよしよしした薔はキスを落とし、奥に当てて擦りつけた。
 命取りとは、彼女のことを示していたのか、それとも彼のことを示していたのか。
 なぜだか無性に、彼のことだと思えてならなかった。

 「んんんうっっ!」
 イキ声を嚥下され、ナナは絶頂を得る。
 「……っ!」
 薔も射精をして、子宮目掛けて白濁した迸りを注ぎ入れた。

 お仕置きでも、これはご褒美に値してしまう、ナナは何度でも中出しには狂おしく歓喜する。



 「…――――――まだ終わんねぇからな、一緒に来いよ?」
 ふっとくちびるを放し、薔はゆっくりと抜いていった。
 けれど夜はまだ、蜜を纏い濡れてゆくのだった。















  …――And there is another sweet honey.

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