※※第331話:Make Love(&Make Love!).24








 ズプッ――――――…!

 そのあと、ナナは躰を横向きにされ、抱きしめられ後ろから挿入された。

 「あああんっ…っ!」
 また最奥に当てられ、彼女は絶頂を得る。
 「なあ、自分で胸揉んでろよ……」
 恥ずかしいことをさせたがる薔は囁き、肩にキスをするとかたほうの脚を掴んで高く持ち上げた。
 ナナはとても恥辱的な格好をさせられ、なめらかに突き上げられる。

 「あっあっあっんっ…あっ、ああっあんんっ…っ、」
 喘ぎながら、胸を鷲掴んで揉みしだいた。
 自分で乳首を弄くり、どれだけ硬くなっているのかを実感する。
 「……気持ちいいか?」
 項にくちびるを滑らせ、薔は確かめた。
 くちびるの動きが魅惑的で、ナナはまた堪らなくぞくぞくしてしまう。

 「ん…っ、あ…っんっあっ、」
 懸命に頷き、でも伝えたいことがまだあった彼女は甘えた声を振り絞った。

 「れも…っ、薔にっ……揉んれ…っ、ほし…っあっ、んっ…あっ、」

 と。
 素直にねだることができて、膣はキュウウッ……と狭くなる。




 「それは知ってる……」
 「あ…っ、あああああん…っ、」
 甘いおねだりをされた彼はますます動きを過激にさせて、中をなじった。
 乳房にゆびを食い込ませて、ひっきりなしに喘ぐナナは口の端から唾液を垂らす。
 繋がった性器は濃密に絡まり、攪拌された体液で蕩けていた。

 持ち上げられた太股に、長くてきれいなゆびが食い込む。


 「俺が誘い出してる欲望を、俺が知らねぇとでも思ったのか?」
 薔はくすくすと笑い、耳にキスを落とした。
 リップ音を聴かせる、いやらしいキスだった。

 「わざわざおねだりするなんて……おまえってほんと、可愛いな?」

 肌にそっとくちびるが触れながら、吐息混じりの言葉が浸透してくる。



 「あああ――――――――…っんっっ!」
 ナナはまたしても絶頂となり、潮吹きをしてシーツを濡らした。
 広いベッドのうえで、ふたりはどこまでもくっつきあって離れることを知らずにいた。

 高い声を擦り切れそうなまでに響かせても、隣の部屋に聞こえることはない。
 もし聞こえてしまうのなら、彼が響かせることはない。




 「……っん……」
 収縮に感じた薔は彼女の背中に顔をうずめ、ピストンを加速させた。
 息づかいも愛撫となり、止め処なく濡れるナナの脚を、艶かしくゆびが這う。

 幾度となく出し入れされ、彼に溺れていった。
 快楽は鮮やかで、薄明かりのなかあまりにも目映かった。
















  …――I can't show it because I want to brag.

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