※※第287話:Make Love(&Make Love!).18
「……っ!」
バイブが抜けた直後に、薔は口内へ射精をした。
「んんんんん…っ、」
たらたらと体液を垂らし、玩具が抜けた中をひくひくさせながら、ナナは一所懸命に嚥下をする。
「は……」
彼女のあたまから手を放し、咥えさせたまま薔はトップスを脱ぎ捨てた。
丁寧に嚥下をした彼女を見下ろし、彼は無造作に乱れた髪を振る。
吐息が一瞬髪を揺らし、とても扇情的だった。
「ん…っ、はっ…あっ、」
ゆっくりと吸い上げて口を放したナナは、うっとりと息を荒らげる。
ボトムスに手をかけた薔は拘束具はそのままに、彼女を導いた。
「後ろから挿れやすい体勢……取って待ってろよ、」
スイッチを切られた玩具は、ベッドの隅っこに身を潜める。
ナナは肩を使って四つん這いになり、臀部を突き出して待機していた。
欲しがりで猥りがましい場所はくぱっと開いて、よくよく、見られてしまう格好になっている。
「横向きでも後ろからは挿れられんだが……敢えて恥ずかしいのを選んだな、」
くすくすと笑って、腰を掴み寄せた薔は当てがい、一気に挿入してきた。
「自分で拡げて見せて、淫乱だな?」
ズプンッッ――――――…!
「ああうっっ!」
妖しい言い方にも誘惑され、挿れられる途中でナナはイけてしまった。
彼は全部脱いでくれたのにバックから突かれだす、見たくても見られない、お仕置きはまだつづいているのだろう。
「玩具でとろっとろになっても、すげえきつい、……よくよく考えたらこれも才能か?やっぱやらしいな……」
拘束具を少し引っ張った薔はいきなり腰づかいを激しくして、最奥を突いた。
彼の息づかいは、乱れている。
「あっっ!あっあっあっ…あっ、あんっ…あっ、あああっ!あっあっは…っああっ、」
おかしいくらいに、立て続けにナナはイけていた。
ガクンガクンと腰は跳ねても、彼はしっかりと奥まで捕らえている。
「あっ…あああああぁぁっっ!」
意識が飛びそうになって絶頂を得たナナは、大量に潮吹きをしてシーツを凄艶に濡らした。
「や…っ!ああ…っ、あっやっ、らめ…っ、そっ…なっ、あんっ!やらっ、おかしっ…っ、なっちゃっ…っ、」
幾度となく突かれながら、ナナは無我夢中で訴えた。
何もイヤではないしダメでもない躰は、それらをなぜか訴えてしまう。
「おまえが言ってんのはどれも、“気持ちいい”に結びつくだろ?」
後ろからくちびるをゆびでなぞり、薔は躊躇いなく突き上げた。
「俺は最高に気持ちいいと思ってるからな……感じてることは詰まる所同じだ……」
耳にくちびるが触れて、あたたかい吐息が掛かる。
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