※※第280話:Make Love(&Slinky).172







 ナナはまた、ソファへ押し倒されていた。
 僅かに上げてしまいそうになった声を、味わっていた彼の甘美と一緒にごくりと嚥下する。


 「は……」
 息を上げた薔は乱れていた髪を色っぽく無造作に振り、一気に挿入してきた。

 ズッッ――――――…!









 「っっっ…っっんっっ!」
 全身が痺れ上がり、ナナは挿れられたとたんに絶頂を得た。
 より感じやすい部分も目一杯に擦られ、ヴァギナはギュウギュウに彼を狭めている。
 「からだじゅうびしょびしょだな?」
 突き上げながら薔は胸を揉みしだき、乳首に吸いついた。
 彼の言う通りびしょびしょに濡れた躰は、細やかにふるえて快楽を堪能する。

 「んっ…――――――…っっ!」
 ナナはすぐにまたイけてしまい、掴まれた脚をいやらしくガタガタさせた。



 ズプッ、ズッ…ズッ…!ズプッズチュッッ…!

 腰づかいは次第に激しくなり、結合部でとろとろの体液が飛び散る。
 乳首からくちびるを放した薔は息を乱し、捩じ込むようにして最奥を突く。

 「んっんっんん…っ、はっ…んんんんんっっ、」
 肌を撫でた息づかいの色気にもぞくぞくして、ナナは彼にしがみついた。
 「おまえの胸、刺激してやるとどんどん蕩けて甘くなる……」
 音を立ててミルクを吸い上げ、硬く膨らんだ乳首を薔は執拗に舐めていった。

 「ゃ…っ!?んん――――――――…っ!」
 また絶頂を得てしまったナナは宙でつまさきをビクビクさせて、ニーソも湿って脚に張りついていた。
 その脚を撫でて伝うゆびが、じわりと躰に食い込む。

 「声上げんのは我慢できたか、偉いな?ナナ……」
 不意に、薔は彼女を強く抱きしめピストンを加速させた。
 「んんっ…っんっんっんんっ、っん…っっ、」
 ナナは無我夢中で彼に掴まり、あたまを撫でられくらくらしている。

 「なあ……そんなにきつくされたら、苦しい……」
 吐息混じりに薔は吹き掛けて、耳にキスをした。



 「んっ…んんんんんううっっ!」
 ビクンビクンと躰を戦慄かせて、ナナは絶頂を得る。

 「苦しいって……言ってんだろ……」
 切なげに息を呑んだ薔も、彼女の中へと射精をした。

 「……っ!」







 体内が、ドクドクと烈しく脈打っている。
 「ん…っはっ、んん…っ、」
 熱く満たされた子宮をゆっくりと突かれながら、舌を絡められたナナは自分からも舌を伸ばして彼を欲しがった。
 一度中に出されても尚欲しがってしまうのは、彼のせいだ。

 もっともっと、いやらしくされたい。
 そう願ってしまうのも全部、彼のせいだ。


 「……このままじゃ帰れねぇしな、掻き出してやるよ…」
 囁いた薔は繋がった状態で、彼女を抱き上げた。
 「んん…っゃん…っ、」
 抱き上られた拍子に奥に当たって、感じてしまったナナは部屋に備えつけられているバスルームへと運ばれる。

 ちなみにこちらいちおう、温泉施設である。










 …――――ゾーラ先生の温泉まんじゅうの行方は、どうなったのか?















  …――Next are two love affairs!

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