※※第２７６話:Make Love(&Sooth).168

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　竜紀の言ったことが“結果的に”真実だったとしても、ナナは何も悪くない。
　もしも彼女が全てを思い出したときには、全て共に背負う覚悟くらい薔にはとうにできていた。

　何も悪くない彼女を許すも何もない、ただ全てで愛することしかできない。




　「あっ…あんっ、あああぁぁっっ！」
　まだ何も知らないナナは四つん這いになり、後ろから突かれてひっきりなしに嬌声を響かせていた。
　意識は麻痺している、彼に預けて乳房を揺らす。
　夜明けが近いことも感じ取れない、彼以外は何も感じられない。

　体液は脚を伝い落ち、布団にとろとろと垂れても落ちる。


　「無防備だよな？俺の前ではそれでいいが……」
　彼女の意識が飛んでいるからこそ、腕を掴んだ薔は手首にキスをして、囁く。

　「善がってる最中に咬みついたっておかしくねぇぞ？」
　キスのあとには舌が這い、その動きは艶かしくゆっくりでも、ピストンは過激だった。
　「ああっっあ…っ、あああんっ…っ、」
　浴衣がほとんど肌を隠していないナナは、汗に煌めく肌を撫でられ、ゆびを食い込まされる。

　「たぶん、おまえにとって、」
　今にも肌に傷をつけてしまいそうな衝動を死に物狂いで圧し殺し、彼は自らを嘲笑う。

　「一番危険なのも俺だ……」











　ナナはそんな危険なひとに愛されながら、何度でもイった。
　擦りきれるくらいに、淫乱に喘ぎ鳴いた。
　一番に欲しいものを何度も中に与えられ、躰を痙攣させ、この上ない幸せにもたっぷりと満たされていった。
















　――――――――…

　「……ん……」
　またしても途中から気持ちがよすぎてわけがわからなくなってしまったナナは、めちゃくちゃエロい夢を見ていた気分で目を覚ました。
　朝から安定のぬくもりが後ろにはあり、抱きしめられて眠っていたことに気づく。
　片手は腰を抱いて、もうかたほうの手は腕枕をしながら優しくあたまを撫でているような気もしなくはない。
　ナナは甘ったるさに微睡もうとしたところ、自分の起った乳首を見て恥ずかしさに意識が戻ってきた。

　布団は掛けられているなかで、浴衣はけっこうなまでに乱れていた。


　(え…っ？……あれ…っ？)
　いつまでしていたのかはちっとも思い出せないナナは、起きてすぐに、とんでもない事態にあるのだと覚る。

　(う…っ、うそ…っ？……挿って…っ？)
　感覚で否応なしにわかったことは、繋がったままで寝ていたらしいということだった。
　濡れすぎたヴァギナがたちまち、切なく疼く。



　「ん…っ、あ…っ、」
　躰を動かそうとした彼女は中で擦れて、堪らずにエロティックな声を上げてしまった。

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