※※第275話:Make Love(&Make Love!).17
露天風呂では声を我慢しながら、ナナは一度中に出された精液を掻き出され、ソコへまた玩具を咥え込まされていた。
最初はごく緩やかな振動が与えられ、ふたりは濃藍の夜空に浮かんだ月が見下ろすなか、密着して躰の洗いっこもした。
夜風はさわりと、肌に心地よいくらいで、行為はどこまでもいやらしい。
チャプッ――――…
「っん…っ、ん…っ、」
躰を洗い終えると、キスを交わしながら湯船に浸かった。
この露天風呂も懐かしい、あのとき、ナナは薔に裸を見られることも躊躇いすぎていた。
それが今では、こんなにもエッチなことをしてしまっている。
全部、彼が教えてくれたことだ。
温泉の湯が、互いの肌をなめらかに濡らして、
「…――――腰、揺れてんぞ?」
ふっとくちびるを放した薔は湯船のなかで、彼女の腰にゆびを伝わせた。
あたたかさで卑猥に痺れて余計に熱く感じて、頭の中が真っ白状態にされるナナはぞくぞくしてしまう。
「だ…っ、だって…っ、」
抱きしめられ、バイブを入れられ振動を与えられているのだから仕方がない。
恥ずかしさに腰をもじもじさせたナナは、再びくちびるを奪われる。
「っん…っ、は…っんっ、」
あっさりと抉じ開けられた口内にするりと舌が入りきて、彼女は彼の肩を両手で掴む。
濡れた素肌が擦れあって、それもすごく気持ちがいい。
逆上せたりはしないよう気をつけたくても、夢中になる。
…ッ…ちゅっ…ちゅくっ…
リップ音は控えめに、ふたりだけに聞こえていた。
漂う湯煙が、閉じ込めてくれているのかもしれない。
「ふうっ…っんっっ、ん…っ、」
必死でしがみつくナナは、ますますくっつくよう抱きしめられ、後ろから玩具をこねるみたいにゆびで動かされた。
蕩けた体液が、湯に溶けてゆく。
「んっっ…っ!」
彼の濡れた髪にゆびを絡めて、ナナは達していた。
腰が跳ねて、露天風呂がチャプチャプという音を立てる。
舌を吸ってくちびるを放した薔は玩具からもゆびを離し、彼女のあたまを優しくよしよしした。
「今度はおまえから舌入れて?」
おまけに、甘い声で微笑みせがんでくる。
「ん…っはっん…っ、……っんっっ、」
ナナはそろそろと、さらに舌を伸ばして彼の舌先と絡めた。
バイブの振動はじわじわと、秘部を刺激している。
ふたりは貪るように、舌を絡め、くちびるを触れあわせていく。
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