※※第２３０話:Make Love(&Nasty).136

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　ドクッ…ドクンッ――…

　彼しか知らない体内が、狂おしいくらいに脈打っている。

　「んっ…ふ、んん…っ、」
　ナナは深く舌を絡められながら、深くへとたっぷり彼を流し込まれた。
　動き出せば蕩けあって、溢れ出してきてしまうけれど。


　薔は彼女を抱きしめて、繋がってキスをしながら上下を入れ替える。
　ベッドが軋んで正常位となり、ナナは脚を持ち上げられ再び最奥へと突き当てられた。


　ズプッ、ズプッ――…

　「んん…っあっ、あ…っ、」
　放されたくちびるから零れる荒い息は混ざりあい、ナナは彼の腕へゆびを立て嬌声を響かせる。

　動きをまた激しくさせながら、微笑みを落とした薔は彼女のあたまをよしよしすると、

　「夢中にさせるな？おまえん中は…」

　耳もとで吹き掛けて、キスをして、首筋へとくちびるを滑らせていった。

　「このまま朝まで……離したくねぇよ、」









　「ん…っあっ、ああ…っんっ、」
　ゆさゆさと合わせる中が、切なく狭まった。
　彼の本音が沁み入って、ナナも夢中になるからだ。
　彼女も朝まで、離さないでいてほしかった。

　見えない確かなもので繋がれているふたりだけれど、今夜は見える行為でもずっと繋がっていたいと願い、想う。
　互いの渇望は見事に合わさり、離れられないように融けあう。


　「今、ギュッてさせたのは、おまえの応えでいいんだな？」
　喘ぎ声を上げるくちびるへとくちびるを寄せて、薔は乱れた息づかいで笑った。
　「ん…っんっあっ、薔ぅ…っ、」
　ナナは中でも外でも、彼へとしがみつく。


　「ん？どうした？」
　抱き返して、背中へゆびを食い込ませて撫でながら、薔は容赦なく彼女の子宮へ向かって突き上げ確かめた。

　「口でも言ってくれんのか？おまえも離れたくねえって…」










　「……っっ、あ…っ、ああっ、」
　止まないピストンの虜になりながら、ナナは本能で振り絞る。
　何より、彼が求めてくれていることが彼女を突き動かす。

　「はなさ…っ、なっ……えっ、あっあああ…っんっ、」

　呂律が回らないため上手く言葉にはできなかったが、素直な想いを伝えることはできた。


　「上出来だ……つうか、可愛すぎだな、」
　笑ってキスを落とした薔は、動きを深く激しくする。
　「んんん…っん、んう…っ、」
　彼の鼓動は、胸に伝わるほうも中に伝わるほうも、彼女を欲しがり熱く速くなっていた。

　ベッドのうえは無二の世界だった、冷めることなどとうに忘れている。







　……そんなふたりの余興も見物な、明日はハリーと葛篭先生の結婚式でございます。














　　…――Something is likely to occur！

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