※※第226話:Make Love(&Privily).133







 「どうしよう、僕、鍵を持ち歩いてなかった……」
 鍵を持ち歩いていないのであればまず退室した際に錠を掛けられたことを疑問に思うべきなのだが、横科先生は特に疑問に思うこともなく、

 「そう言えば、校長に肩たたき券もらったから、たたいてもらおうかな……」

 鍵を取りに職員室へ、と言うよりは校長に肩をたたいてもらうべく校長室へと向かって行った。
 横科先生の誕生日もやはり肩たたき券が贈呈されたようだが、ゾーラ先生の誕生日には何の役にも立たなかった校長先生の肩たたき券がようやく役に立つ日がやってまいりました。





 ズプッ…ズプッ――…

 「……っ…っっ、……っっっ、」
 横科先生の気配がドアの外にあるあいだも、だんだんと遠ざかってゆくあいだもナナは容赦なく中を突かれつづけていた。

 「……見つかりそうだってのに、興奮してたろ?やらしいな、おまえ…」
 薔は動きを速め、彼女の最奥を突き上げる。
 「中はずっと俺の……嬉しそうに締めつけてたぞ?」
 繋がっていたからこそ彼にはひしと暴かれていた、危険な状態にありながらナナは終始興奮していたことを。
 感じて仕方なくて、止め処なく彼を奥の奥から吸い寄せてしまっていた。


 「いじっ…わる…っ、……っんっ、」
 ナナは泣きながら、彼の言う通りなのだけど、甘えた声で振り絞る。
 彼だけにしか聞こえないように、耳もとへくちびるを寄せて。

 「俺の意地悪はおまえのせいだ…」
 くすっと笑った薔は、素早く滑らかに、狭まるヴァギナへ突き挿れた。


 「…――――――っっっ…ぁ!」
 彼にきつく外でも中でもしがみついて、ナナは絶頂を得る。

 「……っ、は…っ、」
 収縮に感じて息を上げた薔はふと、躰をふるわせると、

 「声…危なっかしいから、キスしててやる……」

 彼女がイっているあいだにもお構いなしに動きを激しくさせて、くちびるを奪いにきた。

 「ん…っふっ、ん…っ、」
 学校でこっそりとセックスに耽溺しているということは、淫靡を彩った。
 イケナイこととわかっていても、わかっているからこそ躰は快楽を与えてくれる彼の虜となる。

 無我夢中で舌を絡めて、性器を絡めた。
 ゆさゆさと腰を動かしながら、不意討ちで乳房を揉まれたりすれば、ナナの中はさらに感じて彼を締めつける。


 「…――――――ん…っ、」
 狭められて感じた薔は、より動きを速めて彼女のどこまでも奥を突いた。


 ズプッ…ズプッ、パチュッッ…

 蕩けるほどの体液に濡れた中へと、幾度となく猛々しいピストンは迫り来て、

 「ん…っっ!」

 彼のシャツを裂けるくらいに掴んだナナは、またしても絶頂を得ていた。

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