※※第219話:Make Love(&Make Love!).13
冷たい水の喉ごしと、項への熱いキスの感触が同時に迫り来た。
ヌグッ…グチュッ――…
その上、後ろから突きながら抱き寄せるように回された手で、ぐしょ濡れになってぷっくりしすぎたクリトリスを弄くられている。
執拗にやさしく愛撫され、ガクガクと腰が砕けそうになる。
「あ…っあっんっ、あ…っんん、あ…っ、」
ナナはイキそうになり、一所懸命に水を嚥下した。
コリコリに起った乳首が冷蔵庫の扉を滑り上がる。
もう一口飲み込もうと、冷たいはずの水を熱く口に含むと、
ぐいっ…
「……っっ、んう…っ、」
ちょっと強引に顔の向きを変えられて、口移しで奪い取られた。
水を飲み下してからは、誘惑をするみたいに舌先が少しだけ絡められ、濡れたくちびるは放されてゆく。
「もっと欲しいな…」
艶めいたくちびるを舌でなぞって、薔は彼女を言葉でも誘い出した。
「ん…っ、は…っあっ、」
ナナは心掛けてたっぷりの水を、口に含む。
ヴァギナは口移しにも堪らなく悦びを覚えて、切なく狭まり彼をどこまでも渇望していた。
「……っん、んん…っ、」
またくちびるは奪われて、甘い口移しをする。
喉を鳴らす様もエロティックで、クリトリスを弾いたゆびに絡みついた体液がとろりと床に垂れていった。
「あっ…あっんっっ!」
くちびるを放されたナナは冷蔵庫にゆびをきゅっと立てて、絶頂を得る。
「…――――っ!」
ほぼ同時に射精をした薔は、彼女の手に手を重ねてうえからゆびを絡めた。
「はあ…あっ、あ…んっ、あ…っ、んっんん…っ、」
喘ぎ声を上げるくちびるは冷蔵庫の扉を滑り、落としそうになったペットボトルは奪い取られ傍らの棚へと置かれる。
「どこにキスしてんだよ、」
冷蔵庫を彼女のくちびるが滑るのも気に入らなかったようで、また顔の向きを変えさせると薔はそのくちびるを奪いにきた。
「ん…っんっ、んんうっん、」
出された体液が中の体液と混ざりあって、収まりきるはずもなく次々と溢れだしてくる。
ナナはペットボトルを離したもうかたほうの手も掴まれ、ゆびを絡められた。
ズッ、ズッッ…ズチュッ――…
気づいてみると、射し込んでいた夕陽の色は薄くなっているようだ。
ほとんどずっと彼と合わさっていると、気持ちがよすぎて時間の感覚は麻痺してしまっていた。
「んっ…あっんっ、薔…のっ、……えっち…っ、あ…っ、」
くちびるがほんの少し放された隙に、長い間エッチをしていた賜物かナナは甘えた声で振り絞る。
「それはおまえがエロすぎるからだろ?」
乱れた吐息に乗せて、薔は笑って返した。
ナナも何だか恥ずかしそうにつられて笑ってしまってから、ふたりは腰を振りながら再びくちびるを重ねあった。
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