※※第188話:Make Love(&Make Love!).10







 ズプ…ッ――――…

 「あ…っっ、」

 布団の上、胡座をかいて座る彼にまたがって、挿れてゆく最中にナナは浴衣の前をはだけさせられた。
 肩から浴衣はずり落ち、双丘が露となる。


 くにゅっ…

 「あ…っあっあ、らめ…っ、」

 薔は後ろに左手を突いて、右手で乳房を愛撫する。
 ふるえたナナは彼の浴衣を掴む。

 「ダメでも中は感じてんな…きつくなった、」
 容赦なく、やわらかく乳房を揉みしだき、乳首もゆびで擦りながら、

 「それでもちゃんと挿ってくよな?エッチな気分になって…ずっと濡らしてたんだろ?おまえ…」

 笑った薔は、耳へとキスをして吹きかける。

 「我慢できなくなって…自分から俺に曝け出して、ほんと、どこまでやらしくなるんだろうな…」








 「……っっ!ん…っ、」
 激しくふるえたナナは、イけてしまい、

 「……っふ、あ…っ、らめっ……れすかぁ…っ?」

 気持ちよすぎて、泣きながら確かめ、咥え込む。

 「駄目なわけねぇだろ、」
 薔は彼女の涙をゆびで拭うと、根元まで挿るように激しく突き上げた。

 「どこまでやらしくなっても……おまえは俺しか欲しがらねぇんだから、」










 ズッッ、ズッ…ズプッ…

 「あ…っ、あっあ、深…っ、あああっっん…あ、」
 何度も奥へと突き上げられ、ナナも淫らに腰を動かしていた。
 しがみつき、彼の浴衣も乱してゆく。

 「ナナ…こっち向いて?」
 頬を撫でて、薔は彼女を引き寄せ、

 「ん…っン、あ…っ、」

 ナナは言われた通りに、彼を見る。
 絡められた視線でも、融かされてしまいそうで。



 「泣きながら腰振ってんの…すげえ可愛いよ、」
 頬を伝う涙をゆびでまた拭うと、微笑みかけた薔はくちづけてきた。
 彼女はただひたすらに彼を求めて泣いている。

 やわらかくくちびるを重ねてから、離して甘く見つめあうと、今度はディープに。


 「ん…っは、ん…ンっん、」
 舌と舌を、艶かしく絡めあう。
 腰を動かしていると、クリトリスも擦れるから堪らなく気持ちがいい。

 子宮へと当てられ、熱くなるばかりの中は死に物狂いで彼を吸い寄せ、

 「んっっ!」
 「……っ!」

 ふたりはほぼ同時に、絶頂を得たのだった。





 「ん…っあ、あ…っ、」
 ゆっくりと離されていったくちびるのあいだ、唾液が細く糸を引いて薄明かりに煌めいた。

 またくちづけられ、最奥を突かれて躰は跳ねる。




 畳の上に敷かれた布団を、ふたりして濡らし、乱していった。

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