※※第177話:Make Love(&Make Love!).9







 封筒が丁寧に、下駄箱の上へと置かれる。
 玄関の明かりはやや落とされいることもあり、なんだかとても、雰囲気が妖艶だ。


 「…ふたりきりになった途端、これかよ、可愛いな?おまえ…」
 薔は彼女を抱いて、羽織っていた薄手のアウターを脱がせた。


 「あ…っ、」
 春らしいそれは、床へと落とされ、

 バサッ――――…

 彼もジャケットを脱ぎ捨てる。








 今度は玄関のドアへと向くように、彼女を押しやると、

 「ここがどうなってんのか、見せてみな?ほら…」

 薔は後ろから玩具の在処を撫で、スカートを少したくし上げてくる。


 「あ…っあン、は…っ、あっ、は…いっ、」
 恥じらうナナだったが、ドアにもたれ、臀部を突き出すようにしてかなり大胆にスカートを捲り上げていった。
 だって、欲しくてどうしようもない。





 「へえ…脚までびっしょりだ、」

 ヌルッ…

 「は…んっ、」

 内股にゆっくりと、ゆびを這わされる。


 「よく隠しきれたな、偉いぞ?ナナ…」
 薔は耳もと、囁く。

 「あ…っ、あっっ…」
 感じるナナはふるえてしまう。



 そして肌を艶かしく這い上がった手は、パンツを下ろさせグチュグチュと玩具を動かしてきた。


 「や…っ、あっ、あ…っ、は…っ、」
 ナナは躰を、卑猥に跳ねさせ上擦った声を響かせ、

 「ご褒美…やんねぇとな?」

 耳にキスをすると、薔は玩具を持ったまま手を離していきました。





 プンッッ――――…

 「あああうっっ…っ、ン、」

 玩具が抜かれると、待ってましたとばかりに潮が吹いてドアや床を濡らした。
 ふたりぶんの上着のうえへ、玩具が姿を潜めるように重なる。



 ベルトが外され、露にされてゆく音に中はひくひく疼きっぱなしで、

 「脚もっと開いて、ケツ突き出せよ……」

 囁きで命じられた。





 「は…っ、あ…っ、」
 ドアに両手で掴まり、ナナは言われた通りに脚を開いて、臀部を突き出す。
 伸びたパンツが、太股へとやわらかく食い込む。



 「やっぱどこまでもいい子なんだな、おまえは…」
 くすっと笑った薔は、後ろから一気に挿入してきた。

 ズンッ――――…!

 「あああああぁぁっっ!」

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