※※第176話:Make Love(&Manacle).100







 「く…っ!」

 ほぼ同時に、薔も中へと射精した。


 ドクンッ――――…

 注ぎ込まれる精液が、たちまち子宮まで熱く支配してゆく。



 「あ…っ、あああぁぁっっ…」
 それは収まりきらずに溢れ出してくるけれど、彼の甘い支配は止まず、

 「……悪りぃ、まだ抜けねえ、」

 動きながら告げた薔は彼女の目隠しを外した。





 「ん…っ、いっ、抜かない…れっ、ああん…っ、」
 彼の姿が眩しくて、ナナは泣きながら振り絞り、

 「ったく、どこまで可愛けりゃ気が済むんだよ、おまえは…」

 そのあたまをよしよしすると、薔は一気に突き上げた。


 「あああああうっっ…」
 ナナの甘い声は、艶を増して部屋へと響いていきました。















 ――――――――…

 ナナと薔は未だセックスの真っ最中で、こけしちゃんと醐留権がデートの真っ只中という頃。




 「…出ねぇな、まさか取り込み中か?」
 空港にて夕月は、携帯を片手にくっくっと笑っていた。
 仕事の合間を縫ってわざわざ帰国した彼は、相手が電話に出ないという事態でもかなりの上機嫌である。


 「学生さんはお忙しいですからね。」
 と返した如月は、またいちだんと逞しくなっている気がする。



 「まぁ、あの子から俺に頼み事をするなん、滅多にねえことだからな、余程ナナちゃんを喜ばせてぇんだろ。」
 いったん電話を切ると、少ない荷物を手に颯爽と夕月は到着ロビーを歩いて行った。
 その姿は思わず周りが目を奪われてしまうほどに優雅だ。

 惚れ惚れする如月は恭しく後をついてゆく。




 そして、

 「仕方ねぇな、突然迎えに行って驚かせてやるか、」
 「かしこまりました。」

 夕月と如月が愛の巣へと向かったところで、

 物語は次話へと持ち越すことにいたしましょう!













  …――Trouble seems also to happen next time!

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