※※第176話:Make Love(&Manacle).100












 「…――――あっ、や…っ、ゆ…びっ、入れちゃっ…っ、ン、」

 ビクンッ…とふるえたナナは、バスルームへと甘ったるい声を響かせた。
 甘い香りが漂うなか、雫が肌を滑らかに伝い落ちる。


 「掻き出してるだけだろ?」
 とか言いつつも、薔はちょっと意地悪くゆびで中を擦ったりしてくるため、

 「ん…っ、あっ…あ、…っん、」

 ナナの甘い声は、次々とバスルームへと響いてゆきます。




 はい!
 宣言通り朝まで繋がっていたふたりではございますが、土曜日の本日はばっちり半日授業があるため早朝にラブラブシャワータイムなのでございます!


 ※前回までのシリアスが導き出した結果:メインカップルはもはや一日離ればなれになっただけで、ヒロインは売り飛ばされそうになりヒーローは絶命しかけることが判明したんだよ(事実上)!







 「あっ…あ…っん、も…っ、薔ぅ…っ、」

 彼のエッチないたずらに、終始感じちゃっていたナナは、

 「……やっぱここでも挿れていいか?」
 「んええ…っ?」

 案の定、ムラッとさせちゃったみたいだ。







 ふたりがしばしのモーニングセックスにまで突入しちゃった頃。

 ピンポーン

 愛の巣に来客があった。




 尻尾をフリフリ、朝からとってもご機嫌の花子が玄関のドアを開けると、

 「あ、花子ちゃん、おはよう。」

 そこには朝からとってもご機嫌の屡薇が立っておりました。
 しかし、彼は明らかに丈の足りていない、どう見ても女性もののピンクのジャージを上下に着ていた。
 トップスには細身の黒いジャケットをなかなかかっこよく羽織っているため、言ってしまえばかなり目立つ格好となっている。




 一日ぶりに花子に会えた豆の尻尾は、大喜びで高速な振りを見せ、

 「良かった、花子ちゃんご機嫌だね。いやぁ、タクシーで帰ってきたんだけどさすがに恥ずかしかったわ、これ。」

 と、そのわりにはスッキリした表情の屡薇はあっけらかんと笑っている。




 そして、

 「俺着替えたらまた出掛けるから、豆のことよろしくね?」
 「ワンッ(お任せあれ)!」

 豆を花子に託すと、屡薇はいったん帰宅したのだった。
 ちなみに、先にお伝えした通りの格好で鼻歌混じりに(※自作の愛有るミディアムナンバー)。




 “ウフフ…、みんな仲良しがいちばんでございます…”
 “わーい、花子ちゃんとあそぶっ!”

 朝からご機嫌もいいところの、仲良しわんこたちでございます。

[ 183/537 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る