※※第１７０話:Make Love(&Healing).97

---

　「…何でこんなに可愛く動いてんだよ、」

　グッ――…

　「あ…っっ、」


　薔も一緒になって、愛液で煌めくソコを拡げ、

　「激しくしちまうだろうが…」

　一気に挿入してきた。

　ズンッ――――…







　「あうっっ！」

　挿れられてすぐにイけたナナは、ソファへゆびを立てる。


　ズッ…ズッ…

　薔はすぐさま動きだし、拡げる際に濡れたゆびを舐めて妖しく笑う。

　「挿れだけでイけたのかよ…おまえはほんと俺の好きだな、」







　「ん…っ、あっ、あ…っあ、」
　後ろから何度も突かれながら、服を捲り上げられ、

　「風呂でかき出しちまったろ？またいっぱい出してやる…」

　プツンッ…

　片手でブラのホックを外された。




　「は…っ、あ…っあ、っん、しょ…っ、薔ぅ…っ、」
　奥へと突き上げられるなかで、ナナは無我夢中になって彼の名を呼び、

　「…ん？」

　返した薔は、後ろから両手で乳房を揉みしだく。

　くにゅっ…




　「あっあ…あ…っん、」
　ナナは汗に濡れた躰を反らす。
　項や肩へと痕がつけられる。
　中は彼のと合わさり熱を増し、収縮を繰り返して蕩ける一方だ。

　そのなかで、

　「好き…っ、好き…れすっ、」

　彼女は泣きながら振り絞った。

　「大好き…れすぅ…っ！」







　「……っ！……ナナっ…」
　薔はひどく切なげに、彼女をつよく抱きしめた。
　肌へとゆびさきが食い込む。

　「好き…っ、あっ、あああ…っあっ…」

　もっと何度でも告げたかったけれど、ナナには限界が訪れてしまったようだ。

　「あああああぁぁっっ！」

　ビクッ…！ビクンッ！ビクッ…！







　「く…っ！」

　ほぼ同時に、薔も彼女の中へと射精を。

　ドクッ――――…

　子宮まで、そこから全て、彼の熱で満たされてゆく。
　このまま貫かれてもいい、狂おしく想いが重なる極上の幸せ――――…

　与えるのはいつも、ひとりだけ。
　ふたりでそう感じている。







　「は…っん、あ…っ、」
　イキながら、ソファへ唾液を垂らしナナがふるえていると、

　ズッッ…

　「ああん…っ、」

　薔はスムーズに抜いていったのだった。

[ 114/537 ]
[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]

戻る