※※第163話:Make Love(&Public sex).2







 ガコンッ…

 「ん、」

 屋上でそのままセックスしちゃったため、学校の自動販売機で薔が飲み物とパンを買ってくれました。

 「わぁあ、ありがとうございます!」
 ナナは喜んでひとまずの食料を受け取ると、

 「あれ?薔はパンは食べないんですか?」

 さっそくモグモグしながら尋ねてみた。


 「俺はおまえを喰ったからな、」
 水分補給だけした彼は、さらりと答える。


 ……きゃわぁぁぁぁあああ!




 そんでもって、

 「どうぞ!召し上がってください!」
 「おまえをか?」
 「わたくしは先ほど召し上がりましたよね!?」
 「足りるわけねぇだろ。」
 「うっきゃあああ!」

 パンを差し出したナナは真っ赤となり、ふたりは手を繋ぎ仲良く帰って行きましたとさ。
 帰ってからはもちろん薔がちょっと遅めの昼食を作りましたけどね。
















 ――――――――…

 帰ってからも食べられちゃったのかは、ご想像にお任せすることといたしまして(またかいな)。

 次の日です!




 『え〜、皆さん〜、入学おめでとうございます〜。』
 校長の呑気な声は、マイクを通すとさらに呑気さを増したように体育館へと響く。

 愛の母校では只今、入学式が執り行われていた。
 ほとんどの在学生は、自宅自習という名の不在、それすなわち休日でございます。





 「はぁ〜、入学式には正直興味が…」
 憂いを含む新入生が、かなり目立つそのなかで、

 クスクス…

 人知れず笑っている、ひとりの長い黒髪の女の子が。




 「あ〜あ、ほんと入学式とかどうでもいい…」
 清楚な見た目のその美少女は、まるで心ここにあらずといった雰囲気で、

 「早く会いたいなぁ…」

 うっとりと呟いたのだった。

 「あたしの“三咲先輩”…」
















 …――こけしちゃん惜しい!

 とも思われる、新キャラが可憐に(?)登場したところで、

 物語はこの後、

 《F・B・DX》にて、またまた繰り広げられてゆきます!















  …――Is X also full of ups and downs?

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