※※第149話:Make Love(&Effervesce).83
次の日です!
ナナと薔のデート模様は、ちともったいぶるとして…
カポ――――――ン
こんな音は特にしておりませんが、なんとなくムードですムード。
「お、お母さん、」
始発の次くらいの電車に乗って帰省した葛篭は、母へと尋ねました。
「お父さんは、どうしたの?」
「お父さんなら畑に行かせたわ。」
と、即答した母の表情はじつに厳しい。
葛篭は気づいていた。
いつも優しい父をわざわざ畑へ行かせたのは、母の作戦なのだと。
HERAHERA…
と、ハリーは第一印象大事の心意気で、満面の笑み。
それが胡散臭さを助長している気がしなくもない。
「まさか外国人のかただとはねぇ…」
ふたりのまえ、正座をしながら腕を組む母は、にこりともせず、
「お名前は?」
さっそく質問タイムに入った。
「ハリー・ベルジョモントデース!」
「おいくつ?ご職業は?」
質問攻めのお母さまだが、初めて明かされた鼻おじさんの名字についてちょっと触れさせてください。
…――――ベルジョモント!?
「41デース!職業ハ〜、エクソシストデース!」
「えくそしすと?」
そして早くも母の表情はめっちゃ曇った(ハリーさん41歳だったのか)。
なので娘がすかさず、
「霊媒師よ、お母さん!かなり腕の立つおかたなのよ!?」
「HAHAHA〜!」
フォローをした。
「まぁいいわ、それについては後でたっぷり聞かせていただくとして、」
しかし母は容赦なく、
「ご趣味は?スポーツとかされるのかしら?」
こう切り出してきたのだ。
キマシタ――――――――ッ!
と喜ぶのは後回しで、ハリーはすかさず答えました。
「エクストリームアイロニングデ――――――ス!」
「えくすとり…?」
母は訝しげ、初耳だった葛篭はポカンとするなか、
Futsu…
つとめて不敵に笑って、ハリーは言ったのである。
「もちろんご存知デスヨネ?」
…………だれ!?
と葛篭は思ったが、
「しっ、知ってるに決まってるじゃないの…!」
母はプライドにより知ったかぶりをした。
(突然雰囲気が変わったわね…、侮れないわ、この男…!次の質問いくわよ…!)
…――――特訓(?)の成果が存分に発揮されたところで、
こちらの様子も次話へと持ち越すことにしましょう!
『Good luck to good fight!』
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