※※第149話:Make Love(&Effervesce).83







 「こっから蕩けちまいそうだな、俺たち…」
 「あ…っん、あ…っっ、」

 突き上げながら、薔はフッと笑って。


 「おまえも離れたくねぇんだろ?奥までこんなに締めて…」

 いやらしく、囁き、彼は濡れた柔肌へそうっとくちびるを這わせてゆく。






 …――離れたくないのは、いつだって、同じだ。






 「はぁ…っ、はぁっ、」

 熱く息を上げる艶めいたくちびるへと、くちびるは辿り着いて、

 「愛してる…」

 狂おしく愛を吹き掛けてから激しくくちづけられた。

 ちゅくっ…












 「ん…っ、は…ぁふっ、」

 ボディソープは汗と混じって、ヌルヌルとふたりの動きを滑らかにさせて。

 今では、おさまりきらないその場所が、何処よりも泡立っている。



 「…――――――っん…」

 甘く絡める視線に、やさしく射抜かれ。

 滴る水滴の音をかき消す、淫らな音に包まれて。
















 ――――――――…

 「明日はデートなんですか!?やったあ!」

 お風呂でセックスしちゃった後です。
 ソファにてあのタブレットを眺めながら、これから明日のデート計画の模様です!




 「えっと…、これはどうやって動かすんでしたっけ?」
 「おまえはいつもそれ聞くな、」
 キョトンとするナナの隣、薔は可愛いなとか思っておりまして、

 「仕方ないじゃないですか!薔のお指とかお手手とか腕とか全体がきれいすぎて、そちらばかり見ちゃうんですよ!」
 「教えてる時はあんま見んな、」
 「ムリですーっ!」

 これぞばか正直。






 「それよりどっか行きてぇとこはねぇのか?」
 「おおお!こうやって動かすんでした!でもまた薔のお指から全体までを目で追っちゃってますので、忘れちゃいそうです!」
 「…あんま可愛いことばっか言ってっと、襲うぞ?」
 「ぷひゃあ!?」



 ……イチャイチャもちろん大事だけど、デート計画もね。









 さて、今度はどこでラブラブデートするのかな!?

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