※※第147話:Make Love(&Standing Position).81





 「可愛いな、おまえ…、言われた通りに吹いてんだな、」
 「や…っ、あっ、」

 薔はゆびを抜いた手で、パンツをずり落としてゆく。





 それはわざとか、片脚に留まり、

 「抱っこしてやるから、俺の首に両手回せ、」
 「んっ、ん…っ、」
 ナナは素直に、両手を首に回す。

 カチャ――――…

 その間に、ゆびを舐めながらベルトへ手を掛け、薔は手際よく下を露にしちゃいました。




 ぐいっ

 「あ…っ、そ…っなっ、」

 肩が少しドアに当たるか当たらないかのところでナナは、両脚を持ち上げられ、支えられて、

 「入り口はここだな?一気にいくぞ、」

 ズプンッッ――――…

 躰を落とすように挿入されていた。

 「あああぁぁぁっっ!」











 「あっ、あっ、あ、あ…っ、あっ、ああぁっっ…」

 グッ…グッ…

 突き上げられ、ナナは必死で彼へとしがみついて、

 「やわらけぇのに…キツキツに締めてんな、こん中、」

 チュッ…クチュッ…

 耳へと舌を這わせる薔は、吐息のように囁く。

 「最高に気持ちいいよ…」







 「あんんっっ!」

 ビクンッ――――…

 ナナは達した。

 靴下を履いたままのつまさきが、宙でビクビクとふるえ、

 パサッ…

 張り付いていたびしょ濡れのパンツが床へと落ちる。


 中は激しく収縮し、

 「……っ、今のは、反則だな、」
 汗を流し、耳にくちびるで触れた薔は、ちょっとくるしげに笑って。



 「あっ、は…っあ、っん、薔ぅ…っ、」
 シャツを裂けるほどに掴み、ナナは甘く、喘ぐ。



 ふと、

 「ナナ、愛してるよ…」

 彼は、耳もとで囁いて、

 「キスしてぇから、こっち向こうか…」

 突きながら誘った。



 「は…っ、あっ、…あ、」
 ナナは泣きながら、彼を見る。

 「かわいい、」
 薔は、微笑むと、

 くちゅっ…

 ふるえるそのくちびるを、奪いにきたのだった。





 グチッ、グチッ…

 奥へ、奥へと、突き上げられる。


 ぬぱっ…ちゅくっ…

 「は…っ、…は、ぁ…っ、」

 舌と舌が絡まり、唾液は艶めき滴って。




 「……っは、あ…っ、」

 甘く濡れた視線も、絡めると、

 グイッ――――…

 「んん…っふ、ぅっ、」

 ドアを横にして立つように、向きが変えられていた。



 ナナはぎゅっと、しがみつく手にちからを込める。




 「ん…っ、んんんぅ…」
 中では、回すように擦れもして、

 「んんんんんあぁぁぁっっ!」

 ビクビクッ、ビクンッ…!

 彼女は絶頂を得た。



 「く…っ!」

 ドクッ――――…

 ほぼ同時に、薔も射精する。



 精液が熱く激しく、注ぎ込まれるなか、

 「あっ、ああっ、あっ…あ、」

 まるで痙攣したかのようなナナは、淫らに息を乱した。

[ 319/540 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る