※※第146話:Make Love(&Sex aid).8








 こけしちゃんの大いなる夢

 その、内容とは!?







 名づけて、

 「腐女子隊」結成!




 メンバー
 ・こけしちゃん(リーダー)
 ・ナナ(なぜかちゃっかりサブリーダー)
 ・1-5の腐女子の皆さん









 「いいぃ?我々腐女子隊はぁ、例え1-5から進級してもぉ、ゲイの皆さぁんの平和な日常というか夜というかぁ、をあたたかく見守るというかぁ、むしろ熱く凝視するというかぁぁ、後ろ指さす奴の指はいっそ折っちゃえばいいのよぉぉの理念に基づきぃ、ゲイの皆さぁんのために腐活動してゆきますぅぅ。」

 ニコニコと、だいぶまわりくどいが腐女子隊の理念を発表したこけしちゃん。


 「らじゃあ!」
 「こけしちゃんの猫ちゃんが皆さん…?よくわからないけど、らじゃあ!」
 元気よく返事をする隊員たち。




 「とは言ってもぉぉ、身近にゲイがいないと話にならないのよねぇぇ。」
 「妄想上ではいっぱいいるんだけどね!」
 「こけしちゃんの猫ちゃんは今、おうちにいるもんね!」

 ……ナナさん、ゲイちゃんからはいったん離れようか。



 「とりあえずはぁ、萌えの観点からいってみてバイでもいいんだけどぉぉ、」
 「だねっ!」
 「こけしちゃん、ばいって何?倍にするってこと?」

 メンバーはまず、ナナへの腐教から始めたほうがいいのでは?とも思えますが、親友のこの質問に、

 「あのねぇぇ、バイセクシャルのことだよぉぉ?」

 と、にっこにこのこけしちゃんは、きちんと説明してくれたのです。




 「ばいせくしゃる…?」
 ナナはますます、キョトン。



 「いっそ男子校に潜入して、一クラスにつき何人のゲイがいるのかを叩き出してみたいよね!」
 「あと、仲いい同士でやっちゃった割合とかも!」
 「言えてるぅぅっ。」
 周りは非常に、盛り上がっておるなか、

 (…………あああ!)

 ナナは、理解したのだ。




 ばいせくしゃる→ばいは倍としてせくしゃるとは→せくしゃるは何となくセクシーっぽい→倍+セクシー=すんごいセクシーってことだ!







 「こけしちゃん!」
 「なぁぁにぃ?ナナちゃぁん、」
 輝くばかりの瞳で、ナナは言いました。

 「ばいせくしゃるって、薔のことだよね!?」











 「マジで――――――――――――――っ!?(どう見ても三咲さん一筋なのに!)」
 「そうなのぉぉ?」
 「そうだよねっ!」

 彼女がそれ明るく言っちゃったら、洒落にならないよ。

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