※※第142話:Make Love(&Melliferous).78
ほとんどの皆さんは、へぇ〜。
「今日は、男子は迷う日だな!モテるぶんだけ出費がかさむ大変な日だと、何とかして思い込めばいいさ!うんうん!」
テンション高く、教壇へとついた吉川は、
「先生もな、奥さんだけだからちょっと迷っちゃっ」
………………はっ!
途中、ただならぬ視線を感じ取った。
恐る恐る、そちらを見ると、
「………………、」
薔は視線で担任を牽制しております。
(ひぇぇえ…!学園のアイドルだから怒ってるわけじゃないよねーっ!?)
口をぱくぱくさせた、吉川先生は、
「ぁぁあ!出費は男の勲章だと、思えばいいんだか何なんだか、よし!この話もうやめよう!出席取っちゃう!」
慌てて出席を取り始めた。
そんななか、
(今バレちゃったらぁ、困るからねぇぇ?)
こころできちんと説明してくれたは、にっこにこのこけしちゃんなのでした。
そもそも薔は、彼女がおりますので他の子からチョコもらってはおりません。
花子は、花子だからね!
――――――――…
本日の葛篭は、どこからどう見ても浮かれておった。
「あーっ!実穂子ちゃん、今日は鼻おじさんとデートだーっ!」
「今日ばかりは隠しようがないわねぇ…」
生徒たちはここぞとばかりにからかうため、はにかむ葛篭先生。
そして、
「鼻おじさんの写真あったら見せてよ!」
「仕方ないわねぇ、」
写真の場合は恥じらいながらも、披露してもらえたようで、
「えーっ!?ウソーっ!?鼻おじさんって外国人!?」
生徒たちはかなり、食いついてきた。
「けっこうかっこいいじゃーん!」
「うふふ。」
葛篭先生は笑いながら、照れております。
……そうなんです、じつはハリーさんは、言動の胡散臭さにかけて右に出る者はおりませんが、シャキッとさせた写真で見るとそれなりに、
かっこよかったんです!
言動を窺い知ることのできない、シャキッとさせた写真限定かと思われますが。
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