※※第138話:Make Love(&Ejaculate).75






 台の上へ乗せられ、脚が大きく開かれる。

 トロォッ…

 「あっ、あ、やらぁ…っ、」

 溢れだす混ざった体液を、必死で引き留めようとする、ナナ。



 すると、

 ヌププッ…

 ソコへは先に、薔が触れて。


 「あふっ…っ、」

 ビクンッ…と、ナナは天に向かったつまさきをふるわす。




 「泡立ってきた、」

 ゴプッ…ジュプッ…

 彼がゆびを動かせば、白く濁った液体で交接器は卑猥に溢れ、

 「ん…っ、あっ、」

 ナナの体温で、鏡は曇る。




 「トロットロになっちまったな、」

 ゆびをゆっくり離した薔は、

 「おまえの表情(かお)まで、」

 グッッ――――…

 再びの挿入を始め。




 「んっ、…は、あっ…ん、」

 液は圧迫によりさらに溢れだしたのだけど、

 「何度溢れても、」

 言葉にすべては奪われていった。

 「何度でもくれてやるよ、ナナ…」








 ズプッ…

 深く挿ってしまうと、

 くちゅっ…

 「……っん、っ、」

 くちびるすら、奪われて。


 ズッ…ズッ…

 「はふ…っん、…ふっ、」

 ゆさゆさと、腰を動かす。




 淫らにふたりだけの世界で。

















 ――――――――…

 「あああ!マジであの子可愛すぎたな〜!」

 夜です。

 FeaRの皆さんは、打ち上げという名の飲み会を開いておりました。


 「できればここにも呼びたかったけどな、まぁ、未成年だし。」
 「うんうん、」

 ジョッキを空けるペースがけっこう早い模様です。

 「てか、現実に戻ろう…、あの子は、…男だ。」
 「お、おうよ、」



 …こけしちゃん小説だったら何の問題もなかったんだけどねぇ。






 皆さんが非常に盛り上がっておるなか、ふと、屡薇は歌を口遊んで、

 「お前、それいい歌じゃん!」
 「あ、やべ、つい、口ずさんじゃった、」

 言ったんです。

 「俺、お前らがいてくれてほんとよかったよ。」

 と。




 「屡薇〜!」
 皆さんは、大感激。


 「飲めよ、おら〜!」
 「これでもけっこう酔ってんだけど。」
 「かもな〜!お前がそんなこと言うなんてな〜!」

 泣いても笑っても、夜は更けてゆきます。









 …――彼らがいなかったら、

 今頃ひとりでどうかしてた。












 伝わることない、

 何度伝えようとも。

 それなのに、

 「ごめんね」と、

 ただ、繰り返しているんだ。














  …――I sing this song for you.

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