※※第126話:Make Love(&Charge).66








 いよいよ、やってまいりました、

 《F・B・DW》!

 初っぱなから新エピソードで、始めていっちゃいましょうか。




 …………Are you ready?













 バレンタインも無事に終え、2月はわりと平穏に時間が流れてゆくかと思われた。

 そんななか、

 「暮中、ちょっといいかい?」

 なんだかオシャレに包装された箱を持った醐留権が、教室へとやって来たのだ。

 「よくねぇよ、」
 最近ちょっかいを(←重要)出されまくっている薔の雰囲気は、だんだん険しくなる。



 (あぁぁ、ゾーラ先生ぇ、ちょぉっと遅くやってきたバレンタインぅぅ?)
 キラッキラァのこけしちゃんの隣、

 「何だろう?あの箱、」
 ナナはそれがめっちゃ気になっている。


 すると醐留権は、ちょっと照れくさそうに、

 「実は、セーターを買ってきたんだが、君に合うか着てみてほしいんだ。」

 と、箱を差し出し言いました。




 「ぜってーに嫌だ。」
 薔の険しさは、止まるところを知りません。


 「そうは言っても、似合うと思うのだよ。」
 「おい、やめろ、それ以上近寄んな。」
 「なぜ未だに怒っているんだ!?」
 ゾーラ先生は意外と、生徒たちの前でも自由な教師だな。




 「こっ、こ、こけしちゃん!?大丈夫!?」
 「ナナちゃぁん…、あたしぃ、座ってるのがやっとぉぉ…」
 「こけしちゃーん!」
 なんとか見届けたいこけしちゃんは、腐のパワーでぶっ倒れそうでも懸命に踏ん張る。



 そんでもって、若干息をきらす醐留権は、

 「こうなったら、奥の手を使わせてもらおう…」

 眼鏡をキランとさせてから、教室を出て行こうとした。

 「お揃いのセーターを、三咲にも用意すればいいんだろう!?」








 「あんた、俺の後ろ見てみろ。」
 「なに!?」

 ……こけしちゃんの踏ん張りも、限界を超えちゃったようです。







 「さっ、桜葉、大丈夫か!?」
 「あぁぁ…、ゾーラ先生ぇ、あたしにはぁぁ…、お構いなくぅぅ…」
 「どうしてだい!?」
 やがて悶え死に垣間見中の彼女を、醐留権がいったん保健室へと運んでいきました。


 ……いやぁ、醐留権先生っていい先生だと思うんだけど、あれ絶対原因は、醐留権先生だよね?

 周りの皆さんはけっこう、わかっているんだけど。





 「要×薔、最強だわマジで…!」
 「あたしも何か描けそうな気がする…!」
 腐女子の皆さんは、とにかく萌え。





 「うわぁ!薔っ!このセーター絶対に似合いますよ!着てみてください!」
 「それよりおまえ、ここへ来い。」
 「えええ!?そんなに近くにですか!?」

 …どのくらい近くにだ?





 改めて説明するまでもございませんが、この物語のジャンルは、

 エッチなティーンズラブ、

 それすなわちノーマルラブなんです!

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