※※第137話:Make Love(&Kissy).74
くちゅっ…
すぐに、くちびるは奪われて。
「は…っ、ん…っ、」
ふたりは性器と共に舌をも絡めて動く。
パンッ、パンッ…
「……っん、は…ふ、っ、」
体液は飛び散り、艶かしく辺りを濡らして、
「んぅ…っん、…んっ、」
汗は甘美に卑猥に、流れ混ざりゆくのだ。
「んっ…はぅっっ!」
ビクビクンッ――――…
濃厚なキスの最中にも、ナナは達せて、
とろぉっ…
「はぁっ、はぁ…っ、」
唾液は滴り、くちびるが離されていった。
ちゅっ…
薔は今度は、やさしいキスを落とすと、
「……っ、あつ…っ、」
挿れたまんま、トップスを脱ぎ捨てたんです。
バサッ…
床へは衣服が、散乱して、
「んあぁ…っ、」
彼の躰に見とれたナナさんは、何を思ったのか、
くい…
一心不乱に、傍らに置かれていた自分のではない携帯にふるえる手を伸ばしたんですな。
もちろん、先に薔が取り上げまして、
「撮ってほしいなら、言えよ、」
またまた録画されだしたのである。
「んんん…っ、あっっ、」
羞恥にもナナの中は、また収縮し、
「どーせなら、ふたり一緒のも残しとくか、」
繋がった部分まで、鮮やかに収められちゃいました。
ギュチッ…ギュチッ…
「あっ、あ…っ、やらっ、…あっ、は、んっ、ああぁ…っ、」
ナナは淫らに、戦慄いて、
「あああぁぁぁっっん!」
ビクンッ…!ビクンッ…!
絶頂を得た。
「く…っ!」
薔も彼女の中へと、勢いよく射精する。
ドクッ…ドクッ…
子宮目掛けて注ぎ込まれる瞬間までも、カメラは回っていたのだけど、
「……っ、はぁ…っ、」
汗が滴る髪を、片手でかき上げた薔は、
コトンッ…
携帯をテーブルの上へと、戻したんです。
そして、
「ん…っ、あ…はっ、」
ツッ――…
流れ落ちる彼女の涙を、両手でやさしく拭い、
「この言葉は、何度でも言ってやるから残すつもりはねえ、」
彼は微笑んだのでした。
「愛してるよ、ナナ…」
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