※※第134話:Make Love(+Sex aid).72
愛すれば愛すほど、
この胸狂おしく痛むんだ。
切なくて苦しくて、幸せで泣けそうで、
もう、
何もかもが壊れそうなくらいに病みつき。
真夜中、ヘリで到着したためか、宿はだいぶおったまげた様子で忙しげにしておった。
「おいでやす〜。」
そんでもって、汗ばみ笑顔で出迎えてくれた女将はかなりの美人であった。
どう見ても60歳はいっているかと思われたが。
………………つまり、思い出の高級旅館再び、である。
カップルは違えどもね。
ドキドキドキドキィィ…
昨日、大人の階段とやらをまた一歩昇ったこけしちゃんでありますが、本日また一歩昇っちゃうのか、とにかく緊張しております。
おまけにかなりラフな格好なのでね、恥ずかしさにも緊張しちゃうわけで。
醐留権はその手の熱さにちゃんと気づいてから、クスリと笑うと、
「行こうか、」
彼女の手を引いて歩きだした。
「はいぃぃ…」
赤いほっぺで小さく頷き、控えめに少し後を歩きだしたこけしちゃんは、
「あぁぁ、そうぅだぁぁ、」
いそいそと、言いました。
「お部屋に着いたらぁ、ナナちゃぁんに報告しないとぉぉ。」
ってね。
「まだ起きているだろうか?」
「起きてるよぉぉ、だってぇ、日曜日だもんぅぅ。」
…………なるほど。
めっちゃすんなり、納得した醐留権は、
「私も暮中に、礼の一報を入れておかなければならないな。」
と、気づいたようだ。
よって、こけしちゃんは、
キラキラァァァ…
たいそううっとりと、瞳を輝かせますと、
「ゾーラ先生ぇぇ…」
それはそれは食いついてきた。
「挿れるのぉぉ?」
…――――こけし姉さん、さすがな変換力だ!
「あ、あぁ、礼の一報をね、」
「是非とも生で挿れてくださいぃぃ…」
そんでもってやはり、妄想はおっ始まっちゃった様子でございます。
(いい男なうえに、先生!?まさか生徒と逢瀬!?どういう設定!?)
部屋へ案内する途中の女将さんも、妄想によりだんだんと鼻息が荒々しくなりつつあります!
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