※※第94話:Make Love(&Intercrural sex).40
その後はいつも通り、おふろで洗いっこです、かと。
「や…っ、そこ、そんな…にっ、洗っちゃ…っ、ダメぇっ…」
「おい、あんまエロい声出すんじゃねぇよ、泡に乗じて犯っちまうぞ?」
「そんっ…なぁ、あ…っ、」
まぁ、いつも通りか、ペッティングの模様です。
セックスしちゃってめでたしめでたしで、ふたりはあったかく就寝したのでした。
――――――――…
数日間飛ばされた感は否めませんが、
いよいよ、土曜日です!
この日、ついに、物語は12月へと突入しちゃいました!
「いらっしゃいませ!」
ナナはもうだいぶ慣れたもので、9時から元気いっぱいにバイトに励んでおりました。
彼女を送り届けた薔は、もちろんいったん帰ってゆきました。
本日のバイトは13時まででございまして、そのためもあるのかナナは気合い充分でございます!
なんてったって、せっかくの土曜日ですので、彼と一緒にいたい気持ちが心をどうしても占領しちゃうのですな。
そしてここは、とある結婚式場。
幸せに包まれているはずの、この空間にて、なぜか一部の関係者たちはコソコソと慌てふためいていた。
「すごぉぉいぃ、ロマンチックぅぅ。」
清楚なドレス姿のこけしちゃんは、ニコニコと庭を眺めたりしております。
「桜葉、寒くはないかい?」
「エヘヘぇ、寒くはないのぉ。」
醐留権は彼女を心配しましたが、彼のスーツ姿にときめくこけしちゃんは、ちっとも寒くなんかありませんでした。
「羚亜くんと式上げるなら、こういうとこがいいかも〜。」
「愛羅さん!?」
うっとりの愛羅も落ち着いたドレス姿で、羚亜もスーツ姿でございます。
……さすがはゾーラ先生ですね、本日はヒロインはアルバイトでございますので、ちゃんと最もメインのカップルは、誘わなかったんですね!
雰囲気は、わりと和やかに流れてゆくかと思われた。
そんなとき、
「大変だっ…!」
おそらく新婦の友人あたりであろうと思われる男性が、息を切らしながら駆けてきたのである。
「どうしたの?」
皆が何事かと、思っているなか、
「ア、アイツ…」
男性は、言ったのでした。
「逃げたらしい…!」
このとき、かたずを呑んだ愛羅を除いて醐留権御一行様は、ちょっとだけ、“まぁ、カツラだし、逃げたくもなるか、”とか思っちゃってたんだとさ!
こけしちゃんの場合のみ、それ相応に変換してください!
…――A bridegroom's fate!?
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