※※第94話:Make Love(&Intercrural sex).40







 「あぁぁ…っ、」
 ナナは朧気に、うっとりする。

 「いっぱい腹射しちまったな、おまえのここ、ドロッドロだ、」

 互いの液が混ざるほどに濡れており、汗ばむ薔は笑うと、

 ツッ…

 下からゆびで、なぞり上げた。



 「あ…のっ、」
 「ん?」
 時折ビクビクと感じながら、ナナは彼へと尋ねてみた。

 「な、中には、くださらないんですか…っ?」

 と。




 「つまりは何が言いてぇんだよ、」
 「えっと…、あの、その、」

 ヌルッ…

 「ん…っ、」

 おへその下辺りを撫でられ、ナナはぶるっとふるえた。



 「言わねぇとわかんねーだろ?」
 「…ん、あっ…っ、」

 くちびるが触れあいそうな距離で、囁きは落とされる。




 そして、とうとう、

 「薔っ…」

 じれったくもあったナナは、泣きそうになりながら切望したのだ。

 「い、挿れて…くださ…っ、」







 「中にはもっと出すぞ、覚悟しとけよ?」
 「はい…」

 妖しく確かめた薔は、

 ぐいっ

 からだを起こし、ナナの上半身も露にしていった。











 キュッ…

 「んぁ…っ、」

 乳房を掴むように添えられた手が、ゆびで乳首を挟み込む。


 「硬てぇな、ヌルヌルしてんのは汗か?」
 「あ…っ、ン、…ぁっ、」

 そのままゆびはクリクリと、乳首を擦り、


 くぱっ…

 片足が持たれ、広げられた直後、

 ズプッ――――…

 挿入はされました。




 「……あっっん!」
 乳首を弄られたまま挿れられもして、ナナはガマンできず達していた。

 「やらし…、めちゃくちゃに淫しちまいてぇな、」
 薔は胸でゆびを遊ばせたまま、腰を動かし始めた。




 ヌプッ…ヌプッ…

 突かれながら、音は液と共に溢れ出ている。


 ギッ…ギシッ…

 ソファは軋み、肌と擦れる音が湿ったみたいに響く。




 「あ…っ、あ、イっちゃ…っ、」
 開かれた足の間を、濃厚に突き上げられ、

 「ああぁっっん!」

 戦慄いたナナは、絶頂を得た。



 「……ぁ、くっ、」
 乳房にゆびをそっと食い込ませ、薔は歯を食いしばると、

 「ナナ…、可愛いよ、口開けて、舌…伸ばして、」
 かがんで、彼女のあたまを撫で、やさしく囁いた。

 「ん…っ、」
 泣きながら、ナナは無我夢中で舌を伸ばす。




 「そう、いい子…」
 薔はクスッと笑ってから、

 くちゅっ…

 艶かしく、舌を入れてきた。



 「ん…っ、は…ぁっ、っん、」

 ちゅくちゅくと舌が絡みあって、くちびるも何度も触れあって、淫猥に煌めきを帯びてゆく。


 「らめっ、イく…っ、」
 「なら、キスしたまま、イこ、」

 キスの最中に、確かめ合って、

 「…ん、は…ぁっ、ン、」

 声を漏らし交わしながら、舌も性器もぶつけ合って、

 「ん…っ、」

 ふたり熱く、手を取り合うと、


 「んん…っ!」
 「…っっ!」

 ほぼ同時に、絶頂を迎えた。






 「はぁっ、はぁっ、」
 それでも抜かずに抱きあって、激しさに溺れてゆく。


 中では何度も、狂おしいほどの液体が泡立ち混ざり合った。

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