※※第125話:Make Love(&Sex aid).4
点を繋いで線にする?
線を断ち切り点にする?
未来は導く棘の渦で、
過去は消えずに闇を伸ばす。
それでも、
…――――――愛してる。
『あ〜、我が校の生徒のみなみなさまぁ、とうとうこの日が来たね〜、校長先生だよ〜。』
第一体育館のステージ上の踏み台の上にて、およそここでステージを飾るには相応しくないほどの立派なスーツ姿で、細宮校長は呑気な声を響かせておった。
『いや〜、皆さん〜、この学年でやれる大きなイベントは、きっとこれが最後だからね〜。』
やけに派手なネクタイの校長は、なんだかしみじみしちゃいそうな内容を続ける。
生徒たちにもいくらか、感慨深いものがあったりしたのだけど、
『だからね〜、今回は、校長先生がナイスな優勝賞品を用意しちゃったんだよ〜。』
………………マジで!?
若干鼻息荒く明かされたこの内容に、ちょっとテンションが上がった。
そして校長は、さらに続けたのでした。
『優勝賞品は〜、校長先生手作りのお花です〜。』
………………いらねぇ〜。
ちょっと上がったはずのテンションは、一気にがた落ちするなか、
『実物を見たい場合は〜、第一体育館に来てください〜。校長先生は今日、第一体育館に入り浸るからね〜。』
と、ほっぺたをさくら色にした校長は、ますます鼻息を荒くします。
「あのクソハゲ校長…!こうなったらあたしたちも、第一体育館に入り浸るわよ!」
「オーッ!!」
果蘭たち親衛隊にも、熱き火はついた。
試合に対するものでは、なさそうですが。
『じゃあ皆さん〜、色んな意味でいろいろ大きくなろうね〜、球技大会を開始しちゃうよ〜。』
やがて、語尾が伸ばされるため否応なしに長くなる校長の前置きを終え、2月の一大イベントである球技大会は幕を開けました!
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