※※第92話:Make Love(&Drop).38









 加速してゆく、
 想いは誰にも止められない。












 やってまいりましたは、

 火曜日!



 お久しぶりかに、お馴染みなあのシーンから始めていっちゃいましょうか!

 『…Are you ready?』













 「……んん――――…、まだ食べられます……」


 朝、どうやら夢の中で何かを食べていたらしいナナは、

 「……んんん…?」

 まだ食べるわけにもいかなかったようで、自分の寝言により目を覚ましました。



 (おぉぉぉおわあああぁーっ!?)

 そしてすぐさま、大興奮した。




 なぜなら、この日も薔は、彼女に抱きついて眠っていたからだ。





 (可愛いんだよも――――――――うっ!)

 おーう、ぉーぅ…(※朝萌えのエコー)





 (朝からとんでもなく、いい匂いだよ!しかもこのひと半袖だから、ううううう、腕!触りたいけどわたし、肘から下しか動かせないよ!?)
 この状態ですと、起こさないようにするためには、ツンツンが精一杯なのであります。


 朝っぱらから、くすぐったいほどの幸福感に包まれているため、否応なしにナナさんは、

 (どうしよう…、わたし今絶対に、ヘンな顔してるよ……)

 ニヤケがどうにも抑えられなくなった。



 そのとき、

 ぱち

 薔が、目を覚ましたのだ。




 (でぇえ――――――――っ!?)


 ニヤケまくっていたナナは、彼の腕をツンとしたまんま、真っ赤になってたいそう慌てた。

 そして、叫んだ。


 「わたくし今、すごくヘンな顔してたんですけど――――――――――っ!」

 おーっ、ぉーっ…(※照れ隠しのエコー)




 すると、雄叫びを上げた直後、

 ぎゅっ…

 ナナは、ほっぺたを両手でつねられまして。


 ただただ真っ赤っかの彼女に向かって、寝起きの薔はまだちょっとだけ眠そうではありますが、やさしく微笑んで言いました。

 「かわいいよ…」

 ってね。





 ……はわわわわわわぁ!




 「おはようございふぁす――――――――っ!」
 「おはよ、」





 …あの〜、ラブラブのとこ悪いんだけど、君たち!

 時刻は既に7時半を回っているよ?

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