※※第116話:Make Love(&Polynesian sex).58
「そうぅだぁぁ、ナナちゃぁん、」
「なにかな?こけしちゃん!」
休み時間の乙女トーク中、ニコニコとこけしちゃんがとあることを尋ねてきた。
「バレンタインはぁぁ、手作りにするのぉぉ?」
ってね。
………………ばれ?
目をぱちくりさせたナナは、聞き返した。
「こけしちゃん、ばれ何とかって、なに?」
…やっぱり知らなかったんか――――――――いっ!
「あぁぁ、ナナちゃぁん、恋する乙女なのにバレンタインを知らないだなんてぇぇ、ある意味貴重かもぉぉ。」
「ぇぇえ!?」
感心しているんだかなんなんだかの、こけしちゃんは、
「あのねぇ、バレンタインっていうのはねぇぇ…」
「おおおっ…?」
こっそりとナナに耳打ちしながら、教えてあげたのでした。
「ええっ!?そんな、なんだかくすぐったい素晴らしいイベントがあるの!?」
「でしょうぅ?」
結果的に、親友のおかげで助かりまくった、ナナ。
「………………、」
「ちょっと薔くん、ここの答え教えて…、って、振り向くんじゃなかった!」
「あ?」
今日の羚亜は、タイミングがいいんだか悪いんだか。
「じゃあぁ、ナナちゃぁん、バレンタイン直前にはぁ、あたしん家でまたお料理しようねぇぇ、お許しが出たらぁぁ。」
「うん!よろしくだよ!ありがとう、こけしちゃん!」
はしゃぎながら手を取りあう乙女たちだが、こけしちゃんの場合はいつもなんだかんだでお許し出ております。
……さて、甘いバレンタインにはいったい、
何が待ち受けているのかな?
――――――――…
「グゴー、」
この日、ハリーは、リビングのわりと日当たりが良い場所で、お昼寝をしておった。
「まぁ、今回は活躍したみたいだし、無理もないわね。」
笑いながらナナ母は、スイスイと周りをクイックルワイパー(※ウェットのほう)で掃除している。
そんななか、
「HAAAAtsu…!」
いきなりハリーが、ゼェゼェと息をしながら目を覚ましたのである。
「どうしたの?ハリーさん、」
手を休め、ナナ母が尋ねると、
「OHHHHH〜、悪夢を見まシタ〜…」
冷や汗をかく鼻おじさんは、頭を抱えて言いました。
「前の奥サンに、捨てられた夢デース…」
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