※※第115話:Make Love(ClimaxW).57







 「ん…っ、んっ、」

 そのままふるえていると、

 プチュンッ…

 「はぅ…っ、」

 親指で臀部を押し拡げるようにして、ゆびが素早く抜かれてゆく。



 ピュッ、ピュッ…

 何度か潮吹きが起こるなか、

 「そろそろおまえの欲しいもんを、聞かせてほしい、」

 ゆびに絡みついた愛液を舐めながら、あたまを撫で、薔は確かめてきた。






 「ん…っ、薔ぅ…っ、」

 くぱっ…

 ナナは臀部を突き上げたまま、カラダを捩るようにして、彼へと潤んだ視線を送った。

 「ここにっ、おちんちん、くらさい…っ、」












 ヒクヒク…ンッ…


 「そのまま見せてろ、くれてやる、」

 大胆不敵に笑って、彼はベルトへ手を掛けた。












 ズッッ…

 更に拡げるように開かれ、後ろから一気に挿入された。

 「あ…はあぁっっ!」

 仰け反って、ナナは達し、

 「途中からもう締めてたもんな、そんなに俺の好きか?」

 液にまみれぶつかりあう性器で、音を立てながら薔は動き始めた。






 「ん…っ、あ、好きぃ…っ、」
 ナナは泣きながら、甘えた声を振り絞る。

 「可愛いこと言ってんな、ほら、ここが奥だぞ、」
 臀部を支えるようにして持ち上げ、薔は深く深くへ責め立てる。





 ヌプヌプッ…パン…ッ…

 「あっ、あ、ああぁ…っ、あ…ん、あ…っ!」

 突かれつづけ、腰を動かしながらまたまたナナはイって。


 クリクリッ…

 滑り込ませた手で、汗に濡れた乳首をこね回しながら、

 「奥突かれんのも好きだよな、おまえは、」

 汗を滲ます薔は、休む間も与えず腰を振りつづけ。



 グチュッ…

 「あ――――――――…っ!」

 ビクンッ…ビクンッ…

 子宮が狂おしく熱くなって、ナナが立て続けに達すると、

 「く…っ!」

 切なげに薔も、中へと勢いよく射精した。





 ドクドクンッ…

 淫れるばかりの膣部が、激しく脈打つみたいだ。


 「あ…っ、あ、熱い…っ、」

 愛おしい熱を、くるしいくらいにナナが中へ感じると、

 グイ――――…

 「あんん…っ、」

 挿れたまんま向きが変えられ、向かい合って突かれだした。





 「見ろよ、こんなに泡立ってる、」

 ふたつの液が混ざりあえば、白く染まってとろけるほどで、

 「んんん…っ、薔っ……」

 彼の腕をきゅっと掴んだナナは、涙声を振り絞った。

 「薔は、っ、ぜ…っんぶ、好きぃ…っ、」

 と。





 「好き…っ、好き…れすっ…」

 ゆさゆさと揺れながら、彼女がしがみついてくるので、

 「……っ、」

 一瞬、ひどくくるしげな表情を浮かべた、薔だったが、


 「…俺も、おまえの全部が、大好きだよ…」

 と、泣きそうな顔して笑って、抱きしめて返したのだった。

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