※※第109話:Make Love(&Nip).52







 切ないほどに、共に堕ちているのだ。

 堕ちながら昇りつめてる、

 その感覚が、鎖のようにすべてを縛って離さない。







 くちゅっ…

 繋がったまんま、ふいにくちびるは奪われて、

 「ん…っ、ふ…っ、」

 夢中になって舌を伸ばしていると、

 くいっ

 トップスは強引に全て脱がされ、床へと落ちた。






 ぎゅうっ…

 自由になった両手で、ナナは薔へとしがみつく。



 「は…ぁっ、」

 とろっ…


 「そろそろ思いっきり、中に出すぞ…」
 「ん…っ、わたしも…」

 くちびるが離れると、唾液が淫らに垂れて、

 「あんっ、おっき、らめぇ…っ、イっちゃ…っ、」
 「……っ、可愛いこと言ってんじゃねぇよ、」


 ふたりほぼ同時に、限界は訪れた。

 「あああぁぁっっ!」
 「く…っ!」







 ドプッッ…

 勢いよく射精され、中で濃く混ざりあう。


 「あ…っ、熱いぃ…っ、」
 「いいから腰振れ、まだまだ中出しされんだろ?」

 それでも休む間なく、ゆさゆさと性器を絡めていった。

















 いきなりセックスで幕を開けましたので、

 冬休みは、エロエロか?

















 ――――――――…

 (司のケツ、ちっさ、)

 バスルームにて、慎はそればっか見ていた。


 「慎くん、ずっと顎まで浸かってるけど大丈夫?」
 狙われてるとも知らず、司はキョトンとして一生懸命に髪を洗っている。



 (あれをおれのでどうにかすれば、いいんだよな…)
 「慎くんてばーっ、」

 非常にムンムンしている慎ですが、やり方ならね、

 こけしお姉ちゃんが詳しく教えてくれるよ!






 「ヘンなのお、」
 ようやく洗い終えた司は、湯に足を入れた。


 (こっちもちっさ!)
 それはそれとなく失礼なんだけど、ガマンの限界がいかなくなった慎は、

 「つ、司っ!」

 がしっ

 親友の腕を掴んだ。





 司はポカンとしておる。

 (かっ、可愛いなおい!)

 そのままお風呂の中で、ついにか!?と思われたのだが…、


 バタ――――――ン

 慎は、逆上せてぶっ倒れた。




 「慎くーん!?」
 大慌てで、介抱する司。




 「大丈夫う!?」
 「お前の当たってるから…、大丈夫じゃ…ない……」
 「何のことお!?」
















 (あぁぁ、慎くぅん、ふぁいとぉぉ。)

 こけしちゃんはほろぉりとしながら、こっそり慎にエールを送った。



 “それよりはやく、頭でも冷やしてやれよ、”
 呆れかえる、ゲイちゃん。







 ……なんだか初っぱなから、にぎやかではございますが、

 冬休みにはどんなハプニングが、

 待ち受けているのかな?













  …――Expectation which it asks!

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