※※第103話:Make Love(so Captive).47







 グチッ、グチッ…グチュッ…


 「ん…っ、ん、んっふ、ん…っん、…っん!」

 猿轡をされていても口の隅から唾液は一筋垂れて、何度もイっているナナは突かれつづける。


 「あぁ、そろそろこいつ、邪魔だよな、」
 薔は動きながら手を伸ばすと、

 ぱらっ…

 猿轡を、解いたのだ。



 そして、

 「あ…っ、あ、んっ、や…っ、」
 「思う存分鳴かせてやりてぇが、まずは塞ぐぞ、」

 くちゅっ…

 すぐにくちびるは、奪われていた。




 「ん…っ、ふ…っ、」
 開かれたくちびるのあいだ、音を立てて舌が艶かしく絡まる。


 ギッ…

 ソファは淫れて軋み、

 くしゃっ

 ナナの乱れた髪を、薔はゆびでやさしく掴んで更に乱してゆく。




 「は…っ、」
 唾液が僅かに零れ、ちょっとだけくちびるを離すと、

 シュッ――――…

 目隠しも、解かれたのだった。




 「あ…っ、あ、」
 おもむろに瞳を開けると、眩しくて、

 ちゅっ…

 再び、くちびるにキスは落とされる。




 「あー、おまえ、可愛すぎんだよ…、いくら泣かせても足んねえ…」
 「ひぅ…っ、ん、」

 そしてそっと、おでこやなんかにもキスは落とされ、

 ギチュッ…

 繋がった部分は、卑猥な音を上げつづけているのだ。




 「は…ぁっ、」
 一瞬、薔はひどく切なげな表情で、躰を反らして、

 「あん…っ!」

 奥を攻められていることもあり、ナナは達した。




 「く…っ!」
 今度は覆い被さり、薔も中へと射精する。


 勢いよく注ぎ込まれ、子宮まで熱くなって、

 「はぁ…っ、あ…っ、」

 それでも絶え間なく腰を振りつづけて、ふたりは甘く見つめあうとまたまたくちびるを重ねた。

 ちゅくっ…




 クリクリッ…

 その間、濡れた乳首はゆびでこね回され、

 「もっと舌伸ばして、ナナ…」
 「ん…っ、あ…っ、」

 まるで捕らわれていた、狂おしいほどにすべてを彼に預けて淫されていった。

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