※※第101話:Make Love(&Make Love!).3







 「よく出来たな、そのまま俺に見せてろよ?」
 薔は微笑むと、

 カチャ――――…

 ベルトへ手を掛ける。



 よくよく考えてみますと、彼のシャツはだいぶはだけております。





 ゴク…

 ナナは大きく息を呑み、

 「はぁ……」
 深く息をした薔は、乱れた髪を片手でかき上げる。





 そうこうしているうちに、ジッパーも下ろされたりしまして、

 「ずっと糸引きながらヒクついてんだな、堪んねえ…」

 ズプッ…

 けっこう一気に、挿入がされました。


 「あ…んっ!」

 仰け反り、ナナはすぐに一度達していた。














 ――――――――…

 新しいコンドームを装着しまして(こけしちゃんはどうやら、この作業が好きらしい)、2ラウンド目へと突入でございます。

 今度は向かい合っての、騎乗位となりまして、

 「はぁっ、はぁっ、」

 薄暗い部屋のなかには、エロティックな息づかいが響いている。



 「あぁぁ…っ、ん、おっきく…なったぁぁ、」
 どうやら、中で更に大きくなっちゃったようでして、

 「悠香がすごく締めつけるから、動きづらいね、」

 腰を両手で掴んで支え、醐留権はこけしちゃんの動きを助長する。


 ズプッッ…ズポッ…

 「んあぁぁ…ぁっ、あ、あぁ…ぁっ、」

 ゆさゆさと腰を振って、ベッドを優美に穢していった。














 ――――――――…

 パッッ…パチュッ…

 「あっ、あ…っ、あ、ン、あぁぁっっ!」

 壊れそうにソファは軋んで、ナナはまたまた達してしまった。


 「……っ、俺にはおまえのアクメ顔が、よく見えるよ…」
 薔は休む間も与えず、腰を振りながら、

 「おまえはここが、よく見えるだろ?」

 更に足を持ち上げた。

 「あぁ、こんだけドロドロになっちまったら、はっきりとは見えねぇか…」




 「ん…っ、あ、んっ、」
 「それに、おまえの瞳、涙でビショビショだ、」
 泣きながら突かれつづける、彼女のあたまをそっと撫でると、

 ちゅっ…

 「かわいいよ、ナナ…」

 薔はかがんで、キスで涙を拭い始めた。



 「ふぁ…っ、ン、あ…っ、薔っ、」
 「ん?」
 ただ名前を呼びたかっただけで、ナナの中にはえもいわれぬ快感が巻き起こって、

 「ああぁぁっっん!」

 またしても、絶頂を迎えた。




 「く…っ!」

 直後、薔は彼女の中に射精して。
 液は淫らに混ざりあう。




 ズチッ…

 「…っ、こっから激しく泡立てて、もっとドロッドロにとろけちまうか…」
 動きつづけ、薔の腰づかいはますます過激になって、

 「…あっ、んっ、イく、イっちゃ…あぁぁっ!」

 ナナは切ないほどのオーガズムを何度も得た。









 …――滴るほどに、濃厚な夜の蜜は、

 朝露となって、甘美なまでに、

 痛みによく似た激情の愛を、

 初に育み熟れるのだろう。













 情事のあと、恋人たちはしばしの眠りに就きました。






 「……っ、愛羅さん、も…っ、ムリっ…っ、」
 「でもっ、羚亜くんの、中でおっきくなったよっ…?」

 …えーと、失礼いたしました、こちらのカップルはやっぱりなのか朝までのご様子でした。














 愛は、それぞれ。

 まったく同じものはこの世にふたつとないけれど、だれかと深く描いてる。






 …――息もできないほど、忘れることなきその感覚こそ、


 『愛は眠らない。』
















 ...Love doesn't sleep.

  and Sweet dreams,baby.

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