※※第98話:Make Love(&Knife).44






 抜かれたソコが、愛液を溢れさす。


 「はぁっ、はぁっ、」
 ナナは薔の肩へあたまをもたせ、荒い息を繰り返す。


 「そろそろ、おまえん中に、出してぇな、」
 そのなかで、耳元で薔はそっと囁くため、

 「あ……」

 火照りすぎたナナは、おもむろに、

 カチャ――――…

 彼のベルトへ手を掛けた。






 「随分と積極的じゃねぇか、」
 薔は笑っている。

 「だっ…て、」
 恥じらいながらも、ナナがベルトを外してゆくなか、

 バサッ――…

 片手で、薔は裂けたトップスを脱ぎ捨てた。

 そして、足を持ち上げるようにして、ナナは下半身に纏っていたものもすべて、艶かしく脱がされていきました。










 「もっとくっつかねーと、挿んねぇぞ?」
 「あ…っ、おっき……」

 ぎゅっ…

 と密着して、ナナは腰を落とす。



 乳首は肌との摩擦で、またしても硬くなって。

 ヌッ…

 「ん…っ、あ…ぁっ、」

 愛液でヌルヌルした中に、だんだんと挿ってゆくのだけど、

 「悪りぃ、俺が奥まで挿れる、」

 ズプン――――…

 汗ばむ薔がナナの腰を両手で持ち、一気に深く挿入した。






 「あ…っ!」
 キュッと彼の肩を掴んで、カラダを反らしたナナは達する。

 「……っ、すぐに締めんな、動きづれえ、」
 切なげにきつく瞳を閉じた薔だったが、それでもすぐさま動き始めた。




 グッッ…グチッ…ヌチッ…


 「はぁっ、はぁっ、」

 淫音とエロティックな息づかい、軋む音や嬌声が、淫靡を卑猥に助長する。

 くちびるは触れあいそうで、熱く乱れゆく吐息を混ぜて濡れてゆく。


 くにゅっ…

 「あ…ンっ、あ…っっ、」

 ナナの乳房は、下から柔らかく揉まれ、時折ゆびが焦らした乳首を愛撫する。




 「……あっ、薔っ、ら…め、イっちゃ…っ、」
 ゆさゆさと揺れながら、涙を流すナナにはまたしても限界がきてしまったようで、

 「ああぁっっん!」

 ビクンッと跳ねて、オーガズムを得た。



 きゅ…

 きつく、彼女を抱きしめると、

 「く…っ!」

 薔も中へ射精して。



 勢いよく放たれた原液が、愛液と混ざりあって、

 「すげえ泡立ってんな…」
 「あっ、あ、や…っ!」

 ナナはほぼ立て続けにイって、絶え間なく動きつづけて性器は淫れきっていた。




 ふと、

 「愛してるよ、ナナ…、おまえのすべてを手に入れても、まだ欲しがるほど、」

 甘く囁いた薔は、彼女をやさしく抱きしめた。

 「愛してる……」






 チュ――――…

 「ん……っ、」

 そしてふたりはキスで、舌を絡めていった。

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