※※第96話:Make Love(+Planetarium).42









 …――絡みつくyour eyes.


 『壊したくて壊れそうだ。』














 さてさて、やってまいりましたは、

 日曜日!

 この日は葛篭先生の粋な計らいにより、プラネタリウムデートを繰り広げちゃう模様なんです!







 ピンポーン

 すっかりお馴染みな朝のお目覚めシーンを描く間もなく、朝っぱらから薔とナナと花子のマンションには来客があった。


 「ん――――…」

 昨夜は土曜の夜なのでそら激しかっただろうと思われまして、まだ眠そうな薔はスエットだけの姿で玄関へと向かいました。








 ガチャ――――――…


 上半身ハダカの薔がドアを開けると、

 「OH〜!マサの娘さんがぜんぶの世界でいっちばん大好きなかたサーン、おはようございマース!朝からめっちゃビューティフォーデスネ〜!」

 それは陽気な胡散臭さで、ハリーが立っておりました。




 「………………。」

 薔は黙ってハリーを見てから、

 バタン――――…

 見なかったことにした。




 「NO〜!」
 とりあえずハリーは外で、思いっきり面食らった。







 何事もなかったかのようにベッドへ入った薔は、

 「んん…もうお腹いっぱいれす……」
 と、パジャマ姿が若干乱れながら寝惚けているナナ(しかもまた何か食べてるよ)に、

 ぎゅっ…

 と抱きついて、再び眠りに就こうとした。





 「んんん……?」
 あったかい肌の感触により目を覚ましたナナは、

 (でぇええ――――――――――――っ!?)

 すぐさま目を見開いて、真っ赤になった。






 (えええ!?とんでもなく可愛いしいい匂いだし可愛いし、ははははは、はっ、裸だよこのひと、うえが!)

 とにもかくにも大赤面し、ナナがときめきに慌てふためいていると、

 「なぁ、」

 眠っているのかと思いきや起きていた薔は、ぼんやりと目を開けこんなことを言ってきたのだ。

 「おまえ、乳首すげえ起ってんぞ?」







 「どこ見てらっしゃるんですかぁーっ!?」
 「見てんじゃねぇよ、当たってんだよ、」
 「ぎゃああ…!」

 抱きつかれてるんでね。



 「あああああの、わたしにもなんか、すんごいの当たってますけど…!」
 「これのこと言ってんのか?」
 「えっ?あ、は…ぃっ、…やっ、…ぁっ、そこ、擦っちゃ…っ、あ…ン、」

 それは立派な生理現象である。


 ……やっぱり、乱れた姿にムラッときちゃってたのかな?
 このままいくと、あわよくば…だよ。










 「OH〜、マサの娘さんがぜんぶの世界でいっちばん大好きなかたのパートナーサーン、ありがとうございマース!」
 「ワン!(静かにしてね、今いいとこなの)」

 あわよくばと言うよりあやうく忘れ去られるところだったハリーは、花子の案内により辛うじてマンションの中へと足を踏み入れられたのであった。

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