Oneself


血だらけで倒れた人を見ても
みんなが通りすぎてゆく
棒切れのような人の目の前で
お弁当広げている

間違ったことを正義とするのが 一番たちが悪い
でもいざとなったら周りのせいに すればいいだけなんでしょ?

「助けて」なんて言えないまま ひたすら冷や汗かいている
「あぁ誰か早く気づいてくれないか」って 四六時中祈っている


英才教育を施されたゆえ
他人をバカにしている
情操教育がてんでダメの
成績の良い木偶の坊

親は何でも子供のせいにして 子は親のせいにして
反省するってことを知らないから 未来は崩れるんでしょ?

「助けて」なんて言えないまま がむしゃらに疲労ためている
いつ家に帰ったのかわからない もはや記憶喪失


結局は何がいけないの?
結局は誰がいけないの?
結局は時間のせいなの? …って
肝心なのは自分自身じゃないの?


「助けて」なんて言えないまま ひたすら冷や汗かいている
「あぁ誰か早く気づいてくれないか」って 四六時中祈っている

「助けて」なんて言わないまま 助けを待っていてもムダと
震える心の奥ではうすうす 感付いてる自分がいる

[ 84/99 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧へ戻る]
[しおりを挟む]


戻る