VOICE
夜は底知れず 心凍えて
澄んだ海のなか 一人あなたを想う
傷なら癒せる痛みもあるのに
今は消せない哀しみが
声を張り上げるほど深く
時間を閉じ籠めて
とても頼りない小さな私の手の平に
何か掴みかけていた空白に
もう一度聞かせてあなたの声を
それまでは止まらない 溢れるこの涙 切ないこの言葉
揺られていた波の上 あなたを描くたび
一筋の追憶が 未来を苦しめた
もう二度と見えないあなたの瞳に
誰よりも恋い慕う 私は映らない
夜は底知れず 心震えて
澄んだ海のなか 今もあなたを想う
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