Love Travel


冷たい朝日に しかめ面してるキミ
今日と呼べた日がまた 昨日になってしまった

苦いコーヒーさえも 目覚ましにはならない
ふたりの倦怠感は どこからくるのだろう?

罪を重ねるたびにひとつ強くなってゆく
そんな強かな人には なりたくないと言ってみても

許し合って 傷つけ合って
何も言えないままふたり
このままずっと 旅をつづけてゆくのだろうか

奪い合って 慰め合って
何も見えないままふたり
解き放たれた 光へと突き進んでゆく


生きているそれだけが 存在の証だと
信じて床に就く 眠りはすぐにやってくる

祈りはいつでも虚しすぎて 叶わない定め
白夜に折れたままの翼で 羽ばたいてゆこうとするけれど

瞳閉じて 耳塞いで
途方に暮れかけてひとり
このままずっと 旅をつづけてゆくのだろうか

何もせずに 何も聞かずに
膝を抱える夜明けには
解き放たれた 光の先が見えるだろう


透けた翼 広げ羽ばたけ
描いた未来に向かって
儚いその手 力強く伸ばしてみせて

荊のなか 傷だらけでも
願いはまだ死んじゃいない
ほら一歩ずつ歩き出せ キミは生きている

生きているんだ 誰もキミを消せやしない

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