Years
造られた庭で過ごした１月 空を知らぬ２月
孤独な３月 咲いた花を一瞬で枯らした４月
傷口の手当てを間違えた５月 面倒な６月
床伏す７月 出した手紙の返事が来ない８月
試行錯誤重ねても 心臓は動かない
四面楚歌 逃げられる方法は見つからない
出口のない迷路で迷う９月 家を失くす１０月
別れの１１月 都合よく終わることない１２月
自己嫌悪に陥って 呼吸困難状態
四六時中苛んで 我を押し殺す
カレンダーをめくろう
今がいつなのか とっくに数え忘れたけれど
何かし足りないことがあったような
気さえしているけれど
休みなく働いて 手に入れるものは何？
お金じゃない 義理じゃない
何かがあるだろうか？
一年中悲しみは 多分隣にあって
喜びは高嶺の花 束の間に消える
指先を切れば そこに心臓が動いているような気がするのに
どうしてあるべき左の胸では 動かないんだろう？
カレンダー破って 取り敢えず捨てよう
新しい一年を始めよう
始めはそう思う 終わりにはすっかり忘れているけれど
[ 18/99 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧へ戻る]
[しおりを挟む]
戻る