※※第49話:Make Love!(in Island).9





 「なら、おまえ、脱がせるよな?」
 「はい…、」
 ふたりは抱き合って、起き上がった。




 プツ…

 ナナはまた調理台に座って、薔のシャツのボタンを外し始めたのだが、

 「キスしながら、外せるか?」

 と、彼が問いかけたので、

 「はい?」

 いったん手を止めた。


 「やってみろ、」
 すると薔はナナのあたまに腕をまわし、

 ちゅっ

 キスをし始めたのだ。


 「ん…っ、ん…、」
 砕けてしまうほどのキスでちからが抜け、ふるえる手ではあるが、ナナは再び手を動かす。

 外れてゆくその間、やり慣れていない手は何度もすべるような肌に当たる。
 壊れゆくほど、この段階で、悪戯に淫ら。



 ファサ―――――…

 やがてすべて外し終えると、肩を撫でて、シャツを脱がした。


 くちびるが離されたので、しばし見とれるナナだったが、

 「いつまで見てんだ?」

 の囁きによって、真っ赤になると下も脱がし始めた。




 ソコが露わになる程度に脱がしたところで、

 「もう大丈夫だ、あし開いてろ。」

 の言葉に従うと、

 グイ―――――…

 ナナは少し前に出されたので、更にあしの間は広がって、スカートがまくり上げられ、

 グッ…

 かなりビショビショだったそのナカへ、滑り込むように挿入された。




 「ん……っ、あ………」
 薔の肩にしがみつき、ぶるっとふるえる、ナナ。

 「はぁ―――――――…」
 彼女の耳元、深い吐息を吹きかけると、

 「ゆっくりか、激しくか、選べ……」
 薔は囁いた。


 「え………?」
 ナナは考えようとしたが、
 「3秒で決めろ。」
 の付け足しに、

 「は、激しくがいいです!」
 とっさにそう答えた。



 「後でちゃんと調べとけよ…、このド淫乱が。」
 クスッと笑って、薔は動き出す。

 “いんらん”のことだとナナにはわかったのだが、激しい突き上げによって、すぐにぶっ飛んだ。



 「ひ…、あ…っ!あっ、あ、ああぁっ!」
 髪が振り乱れ、カラダがぶつかり合う音が大きく立って、息づかいも淫れてゆく。

 「あんっ、ぁ、あっ、あ!」
 擦れ合ってる胸も揺れるので、刺激を助長する。

 「は……っ、」
 薔も荒く息を吐き、抱きしめながら動きつづける。


 「あああっ!壊れちゃう…っ、」
 上擦った声をナナは振り絞り、
 「何度でも壊してやるが、ぁッ、ちゃんと…もとに、戻してやるよ…、」
 薔は擦り切れた息を吐き、彼女のくちびるすら奪った。


 「んっ、ふっ、んぅっ、」
 舌すら擦り切れそうで、でも濡れて熱く絡め取って、呼吸困難状態に愛おしく。

 きゅっ

 薔は攻め立てながら、ディープキスをつづけ、ナナの乳房も愛撫し始めた。

 「んん…っ!」
 ビクビクンッとふるえ、麻痺すらしかける、ナナ。

 「はぁ……っ、」
 くちびるから離された薔の舌は、
 「あ…っ、」
 ナナの顎を持ち上げるように、舐めて淫らに滑る。



 「はぁっ、はぁっ、」
 互いの息づかいが、混ざり合うその場所で、

 「く…っ、」

 切なげに、エロティックに、薔は歯を食いしばる。




 「千切れそうだな……、そこがまた、イイが…、…っぁ!」
 汗ばんだ、薔が吐息みたいに告げて、

 「ねぇ…っ、薔っ、わたし…、もう、イっちゃう…っ、」
 涙目のナナも、汗と共に濡れて声を上げた。


 「あぁ、ナナ…、俺の声なん聞こえねーほど…、…くっ、エロい声出して…、イけよ…?」
 うっすら彼女を見つめると、薔は熱烈なまでに突いたので、

 「んあぁ――――――…っ!」
 激しく反ったナナには、えもいわれぬ快感が押し寄せた。


 そして、

 ぎゅっ

 と手を取り合って、

 「あ……っ!」
 「ああ―――――――…っん!!」

 ほとんど同時に達したのだが、言われた通りにナナの甘い叫びは、薔の声を覆うよう響き渡った。

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